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沖縄県で次世代シーケンサー見学ツアー開催
超高速でDNA配列を読み解くことができる次世代シーケンサー8台が集積する沖縄において、バイオインフォマティクス人材は、これらの最先端研究機器を活用した健康バイオ産業の振興に必要不可欠な人材です。財団法人沖縄科学技術振興センターでは、今夏、平成22年度沖縄県産業振興基金・人材育成事業「バイオインフォマティクス人材育成推進事業」において、学生から社会人までの受講生40名を対象に、バイオインフォマティクス人材育成講座(後援:琉球大学、沖縄工業高等専門学校、運営:株式会社リバネス)を開講しています。同講座は、琉球大学、沖縄工業高等専門学校、沖縄科学技術研究基盤整備機構、東京大学、国立遺伝学研究所、理化学研究所、産業技術総合研究所の専門家による座学と実習を実施しています。
先日8月7日は、沖縄工業高等専門学校の実験室にて、同校の地域共同テクノセンター長・生物資源工学科・池松真也教授の指導のもと分子生物実験技術実習を実施しました。実習では、培養した動物細胞から遺伝情報の抽出、特定の遺伝子の増幅、増幅した遺伝子の塩基配列データの取得といった一連の実験技術の習得と、DNA配列データを取得できるシーケンサーの原理についての講義を行いました。実習中に扱われた第1世代のシーケンサー、沖縄に集積する第2世代(次世代)シーケンサーの3機種、さらに現在開発が進む第3世代のシーケンサーの原理や特徴についての説明受けた受講生は、バイオインフォマティクス分野への期待や同講座での関連知識・技術の習得にさらなる意欲を示していました。
今週末8月14日は、沖縄科学技術研究基盤整備機構(大学院大学)の全面的な協力のもと、県内にある次世代シーケンサー2機種5台を活用した研究の紹介と実機見学ラボツアーが開催します。沖縄県のバイオインフォマティクス分野を牽引する最先端の研究および最先端の実験機器が見学できるとあって、受講生のバイオインフォマティクス分野への期待と意欲はさらに高まるものと期待されます。
※本件問い合わせ先:098(861)7442
財団法人沖縄科学技術振興センター総務企画部 岡崎敬 博士(理学)
【バイオインフォマティクス人材育成推進事業・事業目的】
沖縄県は日本国内でも独特な気候と自然環境に恵まれ、地域特有の農作物や畜産物などの資源が豊富である。これらの資源は現在世界中から注目を集めており、有効的に健康・バイオ産業に活用していくことで、他地域との差別化を図り、沖縄県に世界に誇る「健康・バイオ産業」を創出し、沖縄ブランドを確立することが可能となる。
沖縄県では平成15年に沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センターが開所するなど、研究拠点の整備・運営の強化に着手し、沖縄県全体をバイオ立県として認知させる動きをみせている。特に、平成20年には自治体として初めて次世代シーケンサーを3台導入し、超高速DNAシーケンサーの集積拠点を形成し、沖縄県の医薬品・健康食品産業等の新たな産業創出や発酵産業に寄与するとともに、国内バイオ研究の牽引となるべく研究開発を進めている。このように地域資源の生物学的情報を解析する機器が拡充され、大量の情報を生み出すことが可能となったが、それらの情報を産業に活用するためには、情報通信技術との融合が不可欠であり、特に、生物学的な意味を分析・抽出して、沖縄特化型のデータベースを産業に応用できるIT分野とバイオ系分野の専門知識を兼ね備えたバイオインフォマティクス人材を育成することが急務である。しかしながら、沖縄県では、琉球大学においてもバイオインフォマティクス分野の講座を開設していない、日本バイオインフォマティクス学会が九州までしか進出していない、バイオインフォマティクス技術者認定試験が実施されていないなど、バイオインフォマティクス分野の人材を育成する基盤が未だ整備されておらず、バイオ産業の発展における大きな課題となっている。
本事業において、財団法人沖縄科学技術振興センターは、琉球大学、沖縄工業高等専門学校、株式会社リバネスの4機関と連携し、社会で活躍できるバイオインフォマティクス人材を沖縄県内で育成すること、さらに育成された人材が活躍できる場を増やし、健康・バイオ産業の発展を図るために沖縄県内外のバイオインフォマティクス関連企業が参画するバイオ系ベンチャー企業コンソーシアムの構築を目指す。これらの活動を通じてバイオ産業の発展と雇用の創出を実現する。
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財団法人沖縄科学技術振興センター
理事長:諸喜田茂充(琉球大学名誉教授)
専務理事兼所長:島崎潤一
[所在地] 〒900-0029
沖縄県那覇市旭町112-18 沖縄県旭町会館2階
[設立] 平成8年10月 財団法人亜熱帯総合研究所
平成20年8月 財団法人沖縄科学技術振興センター(名称変更)
[事業内容] 亜熱帯地域島嶼地域等の諸問題等に関し、沖縄県の振興開発、日本及びアジア太平洋地域の学術・研究の振興に寄与する、さらに沖縄県の科学技術の振興を支援する中核機関としての役割を担い、平成22年度現在、「マリンバイオ産業創出事業」や「先端バイオ研究基盤高度化事業」などに取り組んでいる。
[URL] http://subtropics.sakura.ne.jp/
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