〔リバネスセンシズ〕世界各国の自律的発展を促すひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕世界各国の自律的発展を促すひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

田島 和歌子(たじま わかこ)
修士(工学)

専門分野:分子生物学(味覚)

(聴き手:佐野 卓郎)

サモア帰りの田島 和歌子(たじま わかこ)さんがリバネスを訪れたのはちょうど1年前。リバネスでのインターンを経て、商社へ就職。その後、青年海外協力隊に参加をしてサモアに渡った彼女は、自由でどこでも生きられる印象がある。そんな田島さんが、なぜリバネスに戻ってきたのか、インタビューしてみた。

佐野:もともとサイエンスコミュニケーションに興味があったんですよね?

田島:はい。修士1年のとき、科学館の友人から「サイエンスコミュニケーション」という言葉をはじめて聞きました。もともと教育には興味があったんですけど、学校の先生じゃなくてもっと別の方法はないのかなと思っていました。だから、「サイエンスコミュニケーション」には興味をもって、ネットで色々と調べてみたんです。そのときにリバネスという名前を見つけました。「リバネスというのがあるらしい」とSNSに投稿したら、別の友人がリバネスの塚田さんにつないでくれたんです。

佐野:そもそもなぜ教育に興味があったんですか?

田島:親が教員や塾経営などをしていたんです。だから教育には馴染みがありましたね。家ではよく家族でディスカッションするような環境でした。

佐野:なるほど。

田島:サイエンスコミュニケーションをやりたい、サイエンスの面白さを伝えたい。そのためのスキルを身につけたい。そんな気持ちと、「サイエンスコミュニケーターってなんだろう?」という疑問が同時にありました。だから、リバネスのインターンに参加したわけですね。

佐野:リバネスのインターンでは何をしましたか?

田島:最初の3〜4ヶ月は実験教室をやりましたね。いろいろな学校に赴いて、研究の意味や楽しさを伝える企画です。その後、「地域ランナー」と呼ばれるプロジェクトに参加しました。地域で活躍している人に「地域ランナー」と呼ばれるメンバーがインタビューしてまわる企画で、地域を興すとはどんなことなのかを知ることができました。これも3〜4ヶ月やりました。ハードでしたが、とても良い経験でした。

佐野:その後、就職活動をして商社に入社しましたよね?

田島:はい。商社って、てっきり右から左に物品を流すだけだと思っていたんですが、あるときビジネスモデルの話を聞いて、異業種の企業同士をつないだりしながら新しい製品やサービスを開発していることを知ったんです。「結構おもしろい仕事をしているな」と思いました。当時は、海外で働いてみたいという気持ちも強かったので、この仕事を海外でやりたいなって思いました。
それに、異業種をつなぐのには、専門性とコミュニケーションスキルが必要ですよね。ここで、リバネスで学んだことも使えるという考えもありました。

佐野:でもその後、転職しますよね。何があったんでしょう?

田島:商社って基本的に男社会なんです。男性と同じくらい評価されるには、女性は3倍働かないと。女の人は結婚したり子供ができると辞めるかもしれない、って思われる部分もあるのかもしれません。もちろん、会社の事情もあるでしょう。「このままだと3年以内に海外に行くのは難しいな」って思いました。会社に振り回されず、自分の道を拓きたい。でもお金がないので、お金を掛けずに海外に行ける方法はなんだろう。
そんなとき、ふと、高校の頃に途上国で教育をやってみようかと考えていたのを思い出しました。家族でディスカッションしたら、兄に「何の技術もなく現地に行っても何もできないだろう。ちゃんと専門性を身につけないと」と言われ、理系に進んだんです。今なら、サイエンスがわかる。そこで、青年海外協力隊に参加して、サモアに行くことにしたんです。

 

高校生の頃からの夢を追って、サモアに赴いた田島さん。日本とはまったく違った文化の中で、彼女は様々な発見をした。詳しくは後編にて。