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〔リバネスセンシズ〕心理学を社会にインストールするひと(前編)

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リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

江川 伊織(えがわ いおり)
修士(学術)

専門分野:性格心理学、異常心理学

(聴き手:佐野 卓郎)

心理学の研究をしてきた江川 伊織(えがわ いおり)さんは、その可能性を信じ、社会に心理学をインストールしようとしている。今回は、そんな江川さんに話を聞いてみた。

佐野:江川さん、山形県出身ですよね?

江川:はい。最近はリバネスも山形で活動していますよね。
山形にいた頃、高校生だった私はいわゆる文系でした。世の中のことをほとんど知らないのに、あるとき「進路を決めなさい」と言われるわけです。決められるわけないじゃないですか。それで、一番幅広く学べそうなところ、入学してからの可能性が広そうなところを探し、東京大学文科三類に入学しました。

佐野:ずばり聞きますが、なぜ心理学という分野を選んだんですか?

江川:大学1年のときに、好きな授業をとれるんですが、科学が好きで理系っぽい教科を選択していました。そんなときに、「情報認知科学」という学問に出会ったんです。人の心に対して理系っぽいアプローチができるんだと知り興味をもちました。だから私は、心理学でも、より理系に近い領域で研究をしています。

佐野:なぜリバネスに来たんでしょう?

江川:私は科学コミュニケーションに興味がありました。心理学って、世の中を見渡すと結構誤解されている気がするんです。人の心を読むなどのメンタリズムだけが、心理学だと思われていたり。知られていないことによる問題っていうのも結構あるんです。そういったことをもっと一般の人に知ってもらう活動が必要だと感じていました。
たとえばバイオの分野であれば、そういった取り組みがされていますよね。研究者によるアウトリーチも盛んですし、博物館に行けば、色々なことを知ることができます。でも、心理学分野でのアウトリーチはあまり盛んに行われていないと思います。心理学だってサイエンスなんだから、バイオと同じようにもっとアウトリーチをすれば良いと考えて、インターネットで検索したら、リバネスを見つけたんです。すぐにインターンシップの問い合わせをしました。

佐野:リバネスに来てみてどうでしたか?

江川:印象的だったのは、単発のイベントをやっているわけではなかったことです。これまで、科学館でのボランティアやサイエンスカフェの運営なども参加してきましたが、どれも単発のイベントだったので、続く仕組みをつくっているのが新鮮に感じました。
それに、リバネスのインターンシップは、割と自由だったので、心理学のプロジェクトを立ち上げることができるとワクワクしました。

佐野:入社プレゼンのときに「人文系の研究者の知恵で、科学技術の発展と地球貢献を実現する」と話していましたが。

江川:心理学は人間を知る学問ですから、人間が介在する活動はすべてフィールドになるんです。研究者の知恵や研究成果が、人が介在するポイントにインストールされれば、もっと社会はよくなるだろうし、面白くなると考えています。たとえば、極端な根性論とかもなくなるかもしれませんし、仕事も効率よくできるようになる。きっと人が幸せになって、社会も豊かになるはずなんです。

 

後編

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佐野 卓郎/Takuro Sano 取締役執行役員 CLO 東京薬科大学薬学部卒業 薬剤師 【研究テーマ】肺扁平上皮癌へのP53遺伝子導入による治療法 【業務経歴】教育開発事業部・教材開発事業部(現情報戦略開発事業部)統括・文部科学省共催 サイエンスカフェプロジェクト統括・出版事業における企画・デザイン・編集の統括も行う。 ライナ株式会社取締役・株式会社グローカリンク代表取締役・株式会社タイガーサウンド取締役・サイエンス映像学会理事等を歴任。

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