〔リバネスセンシズ〕研究者に発見ある「寄り道」を提供するひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕研究者に発見ある「寄り道」を提供するひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

金子 亜紀江(かねこ あきえ)
修士(理学)

専門分野:分子細胞生物学、遺伝子工学、微生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

帰宅の道すがら、少しだけいつもと違った小道を歩いてみると、今まで気付かなかった居酒屋があったり、意外な発見があることがある。「今度あの店に行こう」。目的地は同じであっても、少し寄り道をしただけで明日からのワクワクする気持ちにつながったりする。金子あきえ(かねこ あきえ)さんは、研究者が目指す「研究成果の社会実装」という目的まで歩む道筋に、ちょっとした寄り道を提案する。今回は、そんな金子さんに話を聞いてみた。

佐野:リバネスに来たきっかけと言えば、私との共通の知人からの紹介ですよね?

金子:そうなんです。もともとは、1年間だけサンフランシスコに留学していたときのことから始まります。私はその頃、大学3年生だったのですが、アメリカで活躍している日本人を招聘して話を聞くようなイベントをしていました。

佐野:どんな話を聞いていたんですか?

金子:なぜアメリカで仕事を始めたのかとか、主にキャリアの話を聞きましたね。色々なキャリアの歩み方があることを知りました。私は理系ですから、「大学院に進学すれば、その先は大学の研究者か企業で研究職に就くだろう。」キャリアのイメージはそんな感じでした。だから、そこで聞いた自由なキャリアの話は本当におもしろかったんです。
その後日本に帰ってから、アメリカで知り合った方の紹介を受けて、バイオベンチャーの方が集まりそうな異業種交流会を紹介していただきました。
そこで、佐野さんとの共通の知人にお会いして、最初の話につながります。

佐野:リバネスはどんな印象でしたか?

金子:特に強い印象は抱かなかったですね。ただ、「欲」がありました。日々、実験していて、「これをやっているだけではダメだ」と思っていましたから、何か違ったことをやってみたいという強い欲求がありました。

佐野:インターンシップにも少しだけ参加していましたよね?

金子:中高生向けサイエンス誌『someone(サムワン)』の記事を書いたりしていましたが、もともと中高生の教育にも、雑誌制作にもそれほど興味があったわけではなかったんです。もちろん、今となっては、とても価値があるものだと思うんですけどね。
当時、私の目的設定が曖昧だったんです。だから、柏から通うのもの大変ですし、修士2年になると実験も忙しくなる。そのままインターンシップを休むようになっていきました。

佐野:就活はしていましたか?

金子:「研究ばかりじゃダメだ」と言いつつ、実験ばかりの毎日を送っていましたから、何だか研究が嫌いになっていくわけです。全然違うことをしようと思うようになり、システムを売るような企業に内定を頂きました。とても雰囲気のよい会社でした。
ところが、修士2年の終わり、修論発表の現場で「やっぱり研究っておもしろい!」と改めて気付いたんです。研究は世の中の誰もやっていない、解明されていないことを明らかにする活動です。修士の2年間だけでしたが、わたし自身も世の中に新しい知見、知識を投げ込むことができたんだと実感が得られたんです。研究の世界っておもしろい!私の目にはじめて、研究の世界が魅力的に映りました。
ちょうどその頃、友人でもあった秋永さんからのお誘いもあり、内定先にも打ち明け無理を聞いてもらって、リバネスに加わることにしました。

 

後編