〔リバネスセンシズ〕研究者に発見ある「寄り道」を提供するひと(後編)

〔リバネスセンシズ〕研究者に発見ある「寄り道」を提供するひと(後編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

金子 亜紀江(かねこ あきえ)
修士(理学)

専門分野:分子細胞生物学、遺伝子工学、微生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

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佐野:入社してからはどのような活動をしていましたか?

金子:入社してからは、若手研究者のキャリアに関わる仕事がしたいと考えていました。私はアメリカに行って研究以外の色々な話を聞いて、視野が広がったように思いましたが、一方で、ふと周りの後輩たちを見ると、見ている世界が狭い気がしたんです。すごくもったいないなって。だから、最初は人材開発事業部に入りました。

佐野:研究者の視野ですか。

金子:はい。もちろん基礎研究の道を目指す学生だって、視野は広い方がよいですよね。その上で、研究に没頭すれば良いんです。
私は、大学や研究機関で行われる研究のすべてが、世の中に還元されるべきだと考えています。でも以前は、研究と社会の接続点がまったく見えていませんでした。「もしかしたら、バイオベンチャーにそのヒントがあるのかもしれない。」そんな風に思いながら色々な人たちに会いに行くことで、視野を広げることができました。周りにいる研究者、学生の方たちのためにも、ぜひそういった機会をつくれればと考えています。

佐野:その後、研究開発事業部に異動しましたよね。なぜでしょうか?

金子:実はその頃、とてももどかしい気持ちがありました。研究者の進む道を広げたい。その熱意を胸に、視野を広げてもらえるような研修やプロジェクトを展開していました。でも一方で、視野が広がりマインドが変わっても、その次に研究者は何をすればよいのか。
視野を広げた研究者が、研究をさらに深化させていくならば、今度はその社会実装を加速するための機能や、社会的な仕組みが必要だと思うようになっていました。そんな折に事業部異動の話をもらったんです。

佐野:現在はどんな仕事をしていますか?

金子:今は、リアルテック系シードアクセラレーションプログラム「TECH PLANTER(テックプランター)」などにも関わり、開発された技術を社会実装に向けて動かすサポートなどもしています。社会にはこういう仕組みって結構重要だなと思っています。ベンチャー企業の育成にも関わらせてもらっていますが、実際にやってみて、事業を生み出すというのは、研究とはまったく別の感覚でした。モノやサービスを売ってお金にするのは、やっぱり難しいですね。ビジネスってこういうことなんだと実感しています。

佐野:今後はどんなことを仕掛けていきたいですか?

金子:私は、研究者が目指す世界観やビジョンを達成するためには様々な道筋があると思っています。行動して、色々な人とディスカッションすることによって、バリエーション豊かな道筋に気づくことができると考えています。それってとても重要なことですよね。
だからこそ、いつもと違うことをやってみる。新しいことをしてみれば、知らなかった世界を知り、視野を広げることができるかもしれない。一概に「論文を出すことが大事」とは言えなくなるとも思います。
でも、日頃研究という限られた世界の中で「違うことをやってみよう」と言われても、どうしてよいかわかりませんよね。私は、そんな研究者が日頃とは違った新しい風を感じられるような場を作って、新しい視野を得られる機会を提供していきたいと考えています。