〔リバネスセンシズ〕地域に根差す次世代を育成するひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕地域に根差す次世代を育成するひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

戸金 悠(とがね ゆう)
博士(農学)

専門分野:遺伝学、発生生物学、神経生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

戸金 悠(とがね ゆう)さんと言えば、私には実験教室のプロフェッショナルというイメージがある。研究者としての知見もさることながら、兄貴肌で中高生をまとめあげている姿が印象深い。これまで積み上げてきた教育や地域での取り組みから得た経験をもって、戸金さんはどのような未来を描いているのか、話を聞いてみた。

佐野:もともと、脳の発生に関する研究をしていましたよね?

戸金:はい。特に私はハエをモデルにして研究していました。ハエは、幼虫から蛹を経て成虫になるのですが、蛹の間、その内部ではダイナミックな変化が起きています。その期間に成虫の脳はどのように形成していくのか、その発生のメカニズムについて研究していました。

佐野:そもそも、なぜ理系に進んだんでしょうか?

戸金:理科が好きだったんですよね。一方で、数学は苦手でしたけど(笑)。特に生物には興味がありました。

佐野:機械工学とかじゃなくて、生物なんですね。

戸金:機械も好きですよ。実家はプレス加工をする町工場ですし。バイクをいじったりするのも好きでした。ただ、特に幼少時代は、夏に虫取りをしたりして、自然と生き物に興味をもつようになりました。実は、兄もカエルの研究をやっているんです。

佐野:なるほど。兄弟揃って理科が好きなんですね。

戸金:大学時代、家庭教師をしていたんですが、「理科が面白くない」という生徒さんに出会いました。正直、理科好きの私には、その感覚が理解できなかったんです。もっと理科の面白さを伝えて広げていかなければと漠然と思っていました。リバネスが設立当初に抱いていた課題感と、ちょっと似ているかもしれません。

佐野:リバネスのことはどこで知りましたか?

戸金:大学で、博士が企業にインターンできるというプログラムがありました。参加した私は、科学教育に関心がありましたから、それができる会社があるか大学に聞いたところリバネスを紹介してくれました。

 

後編