【実施報告】2/8 (土) 子ども大学水戸でDNA抽出実験教室「生き物の設計図~自分のDNAを取り出そう!」を行いました

【実施報告】2/8 (土) 子ども大学水戸でDNA抽出実験教室「生き物の設計図~自分のDNAを取り出そう!」を行いました

株式会社リバネスは、「こども大学水戸」の第5回講義の一環として、2020年2月8日(土)に茨城高等学校・中学校大ホールにて、小中学生約180人を対象にDNA抽出実験を実施しました。「生き物の設計図~自分のDNAを取り出そう!」と題して、参加者全員が自分のDNAを自ら取り出して観察するという実験を行ないました。講師はカタツムリの進化を専門とする、リバネスの秋山(修士:生命科学)が務め、細胞やDNAのについての講義の他、DNAの僅かな違いが生き物の特徴を大きく変えること、またその積み重ねによって地球上にいる多様な生物たちが生まれてきたことなどをお話しました。参加した児童・生徒からは、「自分の細胞をこんなに簡単に見れるなんで知らなかった」「DNAは知っていたけれど、初めて見ることができた!!」等、実際に自分の目で見て学ぶことが出来る実験に興奮をした様子でした。

 

今回の実験教室では、生き物の謎に迫ることをミッションに掲げ、生き物を構成している「細胞」について学ぶところからスタートしました。教科書やテレビで細胞の話を見聞きしたことのある参加者もいたようですが、染色実験のデモンストレーションでは、目の前で自分から採取された細胞を見て、”本当に”自分自身の体は細胞で出来ているということを実感してくれたようでした。

「ヒトやニワトリ、ヒマワリなど全く異なる特徴をもつ生き物も、はじめはたった一つの細胞からはじまる。その細胞が増えていく過程で、様々な特徴が正確につくられていくのはなぜだろう?」という問いから、あらゆる生物の設計図「DNA」について学んでいきます。

 

DNAの存在を知った児童・生徒たちが次に取り組んだのは、メイン実験のDNA抽出!食塩水、洗剤、エタノールといった身近なものを使って、自分の口内細胞を採取して、そこからDNAを取り出します。どんなかたちをしているのか? 一人ひとりが自分の仮説を立てながら実験を進めます。そしてついに自分のDNAとご対面。「見えた!」との感動の波が180人に徐々に広がり、隣同士の友達のDNAと自分のもを熱心に比較するような姿も多く見受けられました。

 

実験の後には、DNA配列のワークを実施しました。3本の配列を比較しながら、その配列の類似度を計算して、それらが何の生き物のDNAなのかを推理します。最終的には、ヒトとチンパンジーのDNAの違いがたった4%程度であることが判明。多くの児童・生徒たちは、予想を大きく下回る数字から、「わずかなDNAのちがいが生む大きな差」を感じ取ってくれたようでした。「つぎは自分の家でも他のDNA抽出に挑戦したい!」という声も聞かれ、参加者の探究心が深まるきっかけとなったようです。

リバネスでは、最先端の科学やものづくりのアイデアを用いた実験教室を様々な教育現場を対象に実施しております。ご興味をお持ちの方は下記お問い合わせ先までご連絡ください。

 

【本実験教室概要】
日時:2020年2月8日(土)13:30-16:20(内リバネス担当14:00-16:10)
場所:茨城高等学校・中学校大ホール
対象:こども大学水戸 受講生(小中学生) 180名
実施テーマ:DNA抽出実験

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社リバネス 担当者:河嶋
TEL: 03-5227-4198
e-mail: [email protected]