Tech Planter 彼らの次のステップは!?  投資・インキュベーション事業「Tech Planter」

Tech Planter 彼らの次のステップは!?  投資・インキュベーション事業「Tech Planter」

3 月16日に開催する第1回TechPlanグランプリの終了後、いよいよ本格的にスタートするものづくりベンチャー育成プログラム。投資・インキュベーションの仕組みと、様々な機関とのコラボレーションによりものづくりベンチャーを加速させる、その仕組みに迫る。

ものづくりのスタートアップに特化した支援

ものづくりベンチャーのスタートアップにおいて重要となるのが、試作品開発だ。個人投資家やVCからプランだけで投資を受けるのは極めて難しい。一方で試作品開発にはコストがかかり、オリジナリティに加えて素材選定や量産化を見越した製品設計、ビジネスモデルなど、検討する要素は山積みだ。これらの問題を解決するためにはそれぞれの専門知識が必要となり、すべてをクリアできるメンバーを集めることも至難の業だ。そのため、起業までたどり着かないプロダクトも多い。だからこそTech Planterでは、試作品開発費のサポートと、スタートアップ企業と支援機関のコミュニティを形成することで、これらの課題の解決に挑む。

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エントリーチームのすべてが育成対象

Tech Planterの育成対象は、Tech Planグランプリの書類審査に応募したすべてのチーム。会社設立や投資希望の有無を問わず、ものづくりへの情熱を持ち一歩踏み出したメンバーに対して支援を行う。書類審査の結果、最終選考会に残った10チームのうち、希望するチームはすべて、500万円の投資検討の対象としてメンターとともに事業化へのチャレンジを開始する。彼らへの投資のタイミングは、試作品とそれを用いたビジネスのプランを立て、会社登記を済ませた後。チームメンバーのビジョンとスキルに合わせ、実現可能な試作品とビジネスプランにたどり着いた時に、株式の10%程度と引き換えに500万円を出資する。製品を世に出したいという想いはありつつ、起業を望まないチームに対しては、Tech Planterや支援企業での製品販売なども行っていく予定だ。

さらに最終選考に残れなかったチームに対しても育成プログラムを提供し、新たなメンバー集めのサポートやメンタリングと合わせて次回グランプリでの入選を後押しする。

トレーニングプログラムでスキルを伸ばす

「ものづくりのビジネスで必要なスキルとは何か?」多くのスタートアップが感じるこの疑問に対して、Tech Planterでは体系的に学ぶべきスキルと身につけ方を指南する。そもそもイノベーションを生み出すプロセスは、①アイデア、②製品、③ビジネスモデルという3つの段階にわけることができ、それぞれにおいて①頭を使う、②手を動かす(製品を作る)、③足を使う(ユーザーのもとへ足を運ぶ)ことが重要なトレーニングとなる(下図参照)。Tech Planterでは、特に一人では学びにくい、②製品部分を「TechLab(テックラボ)」、③ビジネスモデル部分を「BizLab(ビズラボ)」というプログラムの中で習得していく。

TechPlanter人材

 

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