大学院生は読むべし！ハーバード大教授辞めて、Googleエンジニアに転身したMattさんのblog
こんなツイートを見て、直ぐにfavりました。
このハーバードの教授を辞めてGoogleに移った人のブログ記事、読めば読むほど面白い。「なるほど君たちは研究の世界で有名になり教授になることを夢見るかもしれない。だが有名って言ってもたかだかO(10K)の人数スケールでだろ？」 http://t.co/ataadaXOMr
— TJO (@TJO_datasci) 2014, 8月 10
で、リンク先のブログ読んでたんですけど、ほんとに面白いのでご紹介。
大学院生に読んで欲しい。
上のツイートで取り上げられていたのはこの記事 The Fame Trap
内容を端的に言うと、名声が目的ならアカデミアは向いてないよ、というエントリ。
いたってまっとうな意見なんだけど、名声を追わない研究者っているのかな？
名誉欲と無縁の研究者は僕の周りには一人しかいない（僕の恩師の一人）。
多かれ少なかれ、みんな名誉欲あると思うのだよね。
少なくとも僕がPh.D.コースに入る時は、有名な大教授になりたいと思っていたし（それは間違いだと今なら言えるのだけど）、そう思っている大学院生も少なくないんだと思うのですよね。
研究を面白いと思うことは絶対条件だけど、それだけでもきっついきっついのが研究者。
事実ブログ著者のMattさんですらそう思っていたと記しています。
As a grad student, it's pretty easy to fall into the fame trap, and I speak from experience. When I finished my PhD, I was pretty much dead set on having an academic career, because that seemed to be the most glamorous, high-profile career path at the time. (Keep in mind that when I finished my PhD in 2002, I had an offer from pre-IPO Google, and could have been something like employee #400. Now I'm just employee #40,000.) I was enamored with the prestige of being a professor. I dreamt of running my own lab, having my own students, being as “famous” as my advisor. And of course, from having been in grad school for so long, building up my academic profile was pretty much the only world I knew.
適当な訳：僕もPh.D.とった当初は教授職しか見えてなかったさー。超グラマラスでかっけーし。教授として「有名」になりたかった。（ちなみに同時期に上場前のGoogleからオファーあったからその時ジョインしてれば400番目くらいの社員だったのにね。今となっては40,000人目の社員として勤務しているわけだけど）
生々しいな、おい。
結局アカデミアの中で「有名」になっても自分の分野の1万人の中の有名で、それをメンテナンスするためにありえない位の仕事があるわけだともエントリに書いてます。
That's nowhere near the level of Kanye,
適当な訳：それだけやってもKanyeにゃかてねーだろと（有名かどうかのマス的に）。
それなら論文を書く時間を、自分がよりプライオリティを置くものへというのがMattさんの判断。
実際何に重きを置くかは人によると思います。
アカデミアに残るには、純粋に研究が三度の飯より好きだぜパターンでもいいと思いますし、お金も名誉もちょっぴり欲しいなというパターンもあるかもしれません。
どんなパターンであっても、大学院生がキャリアのことを考える時に、実際にアカデミアから企業に移籍した方の一意見として参考になるんじゃないかと。
まぁでも有名になりたいというならアカデミアはおススメしません、というのは真理だと思う。
P.S.
ちなみにこの人のブログエントリ他のも面白いね。気になったのをピック。