加速器で宇宙の成り立ちに迫る:理化学研究所RIビームファクトリー(RIBF)

加速器で宇宙の成り立ちに迫る:理化学研究所RIビームファクトリー(RIBF)

加速器って聞いたことありますか?

簡単に言うと、世に存在する元素を、磁石のちからで加速しまくる装置です。加速して何をしたいかというと、通常時の元素は強い力(核力)で結びついているので、それを引き剥がすということは容易では無いんですね。

生半可なパワーでは壊れません
元素の起源を探る ~理研RIビームファクトリー~

その為に、色々な方法で運動エネルギーを与え、理化学研究所のRI(Radio Isotope)ビームファクトリーでは光速の70%の速度にまで加速し、標的の原子核に衝突させるのです。

衝突によって、原子核がばらばらになる

元素の起源を探る ~理研RIビームファクトリー~

そうすることによって、約4000種類程度存在するであろう色々な元素を得ることができるんだそうな。

多段式サイクロトロン

元素の起源を探る ~理研RIビームファクトリー~ – YouTube-2

この多段式サイクロトロンでイオンが加速されて、ターゲットにぶつかり、ばらばらになる。

難しい動画ではないので、より詳細は是非映像を見て欲しいのですが、これによって色々な事がわかりつつあるようですね。現在の地球では普通には存在しない物質を得ることが出来たりと、宇宙創世記につながる謎を解き明かすヒントが得られる可能性があるようです。

CERN(欧州原子核研究機構)にも巨大な加速器があり、先日ニュートリノが光速を超えるんじゃないか!なんて、話題を提供しましたが、これら加速器によって色々な発見がなされていくのが非常に楽しみです。(*後に誤報だった事がわかります)


加速器がわかる本―小さな素粒子を“見る”巨大な装置 (ニュートンムック)