海に行く前には熱めのお風呂に入れ!? 慶應義塾大学
今回慶應義塾大学がリリースしたニュースによると、42度のお湯で温めた後に紫外線を当てた場合、そうではなかった時に比べて、紫外線による皮膚のシワの形成が抑制されるというもの。
実験対象はマウスということだが、これが何故起きるのかについてもわかっているようだ。
そもそもシワの原因とは?
シミと並んでお肌の主な悩みになっているシワの原因は、皮膚にあるコラーゲン層の減少、劣化です。 肌のクッションの役割を果たしているのがコラーゲン層で、クッションが薄くなったり、弾力がなくなったりするとシワが出来ると考えれば理解しやすいと思います。 シワの最大の原因は紫外線で、コラーゲンの質を劣化させたり、コラーゲンの生産を減らしたり、コラーゲンを分解する酵素を増やしたりすることでシワを起こします。
一方で、細胞をストレスから強くする蛋白質も存在しています。それが何かというと
熱ショックタンパク質(HSP :Heat Shock Protein)
これは細胞が熱などのストレスを受けると細胞の中で作られるタンパク質です。熱以外にも、毒物や紫外線など様々なストレスを受けると増え、細胞をストレスに強くすることが知られています。
これは今までにシミを防ぐとして、再春館製薬所から化粧品として商品化されていましたが、これがシワにも効果がありそうなデータになるというものです。
HSP70というタンパク質がシワを抑制します。また、これはコラーゲンを分解するタンパク質を減らすことも発見しています。
現時点で、人間にそのまま当てはめられるかどうかまではわかっていないようですが、今後の研究に期待がかかりますね。
熱いお湯という、シンプルな条件でシワ(とシミ)が防げるとなれば、喜ぶ人も少なくないはずです。