蟻ネット(ANTERNET)を発見 スタンフォード大学
スタンフォード大学から面白いニュースが届きました。
スタンフォード大学の生物学者とコンピュータ学者がANTERNETを発見!
何かというと、いわゆる働き蟻と言われる蟻が使っている信号が、TCPのアルゴリズムに似ていることを発見したというもの。
アリとインターネットに共通点がある!?と、普通の人は思うと思いますが、スタンフォード大学の研究者は違いました。
デボラゴードン教授(←是非このWebを見てみて!)は生物学者の方。20年以上アリの研究をしてきました。
食料を得る時に、より多くの蟻を送る仕組みがコンピュータネットワークでファイルを送る時の方法に似ていることに気付きます。これが、Balaji Prabhakar教授です。
この餌をとりに行く時に、どのくらいの蟻を送るかを決める仕組みは、TCPにおけるファイルを送る時にどれだけの帯域をファイル転送に使うことが出来るかを探るための仕組みと似ている事に気付きました。
これがTCPという伝送制御プログラムの仕組みに似ているということだそうです。
TCPでは、データの混雑具合によって、どのネットワークにデータを送るかを判断する仕組みがあります。
アリの場合は、働き蟻は餌を確保するまで巣には戻って来ません。全然戻ってこないルートに蟻を送ってしまうというのは、効率が悪いわけです。餌を持って早く戻ってきた所に働きアリを沢山おくることで、餌の取得効率があがるという仕組みのようです。ここが似ているみたい。
生物の進化によって最適化された行動というものは、実はもっと応用が効くのかもしれませんね。面白い!
Stanford biologist and computer scientist discover the ‘anternet' | School of Engineering