研究者の肖像~イケボス・イケポス紹介します~第1回

研究者の肖像~イケボス・イケポス紹介します~第1回

再生医科学研究所 再生免疫学分野
河本 宏 教授

Q1. 漫画の執筆は、いつ頃はじめられたのですか?

マンガやアニメは小学生の頃から大好きで、今でも何冊かマンガ雑誌は毎週購読してますし、アニメも結構みてます。マンガを描くのも小学生の頃から好きでした。高校生の時も、ペン入れこそしませんでしたが、ストーリーやコマ割りを考えた100頁超の長編も描いたりしてました。

fig22

 

Q2. 先生にとって、漫画を描くことはどのような意味がありましたか?

かつては、一度はマンガ家としての生活をしてみたいと真剣に考えていました。

今は、ポスター用のイラストや説明用のマンガ図解など、仕事にからめた制作しかしてません。そういう作品でも、描くときは気分転換になっています。ちょっとした趣味のひとつと割り切って楽しんでいます。それなりに仕事にも役立っています。

もっとも、初心を忘れた訳ではありません。本当はストーリー漫画を描きたいです。ストーリーマンガは、いわば1人で原作、脚本から、キャスティング、撮影、編集までして、映画をつくるようなものです。音楽はないですけどね。リアルなバイオサスペンスとかもいいと思いますが、サイボーグ009とキカイダーを合わせてリアルにしたマンガとか、描いてみたいものです。絵はもっとプロにまかせて、原作だけ、というのもできないかと考えています。

 

Q3. 日本免疫学会主催の「免疫ふしぎ未来」などのアウトリーチ活動をされてみて、いかがでしょうか?

科学を一般の人にわかりやすく伝えるのは大事なことだと思います。そういう翻訳作業自体は、科学専門のライターの方もいますし、昔から科学センターなどの活動もありました。そういうプロに任せておけばいいと思います。

ただ、最近は、研究者が直接一般市民と対話することも望まれています。研究者という存在を身近なものにして、また直接疑問や質問を投げかけてもらおうという活動です。これは、一般の方にとっていいだけでなく、研究者にとっても研究する意味を考えるいい機会になります。多くの学会がそういう取り組みの大事さを意識はしていると思われますが、そんな中、免疫学会が先行してアウトリーチ活動をすることになりました。他の学会も続いてくれればと思っています。

fig23

 

Q4. 若手研究者に向けて、メッセージをお願いいたします。

どんなに仕事がきつくても、ほんの少しの合間をみつければ、趣味を継続することはできると思います。私の場合は、仕事にからめたイラストを描くこと、仕事関係のパーティーなどでバンド演奏することなどで、絵や音楽の活動は細々とですが続けています。もともと植物の栽培が好きなので、職場の部屋で趣味の植物を少し置いたりもしてます。

若い時には、数年くらい、それこそ寝食も忘れて研究にうちこむことが必要なときもあるでしょうが、長続きさせるには、適度に趣味の時間などを割り込ませて、頭の中の違う部分を楽しませる、ということも有効かと思います。

河本先生の別の作品

河本先生の別の作品