五條堀 孝 – 国立遺伝学研究所 教授・理学博士
<研究者としての哲学>
研究者は孤独な職業。常に科学者としての素養が自分にあるかどうかを問い続けながら、世界中にいるライバルと知性の極限を競いあっています。その道は、諦めたらそこで終わってしまう。夢を持ち、走り続けられる人だけが、研究者として生きていけるのです。
「教授になる」なんて小さな夢でなく、「誰も知らない事実を解き明かす」ことを夢に掲げていきましょう。
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<指導者としての哲学>
卵の中の雛が内側から殻をつついて外に出ようとするとき、同時に親鳥も外側からつつく。雛の力でも、親の力だけでも割ることのできない殻が、同時につつくことによって破れ、雛が生まれ出ることができるのです。研究でも、先生と学生とが意気投合して進まなければ、いい結果は出せません。若い人はいろんな能力を持っていると思うから、自分だけでは実現できないことを一緒にやっていきたいですね。
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