英語が話せるようになればそれでいいの?
国際化やグローバル人材と叫ばれる昨今、でも国際化やグローバル人材っていったいどんな人のことをいうのでしょう?グローバルとかボーダーレスという言葉ができる前からそういった素質を持ち活躍していた人はいたと思うのです。自分がグローバル人材と呼ばれるカテゴリーに属するのかはわかりません。東南アジアやアメリカ、オーストラリアで勉強や仕事をしてきてそれぞれの国で活躍している人達に共通していることを今日のブログでは書いてみたいと思います。
まずは、私が知っているグローバル人材ってこういう人のことを言うのではないかという人を紹介します。その方は、日本語以外話すことが出来ません。しかし、世界中のどこへ行っても友達を作る才能を持っています。では、どうやって友達を作るのかというと、インスタントカメラを言語の代わりのツールとしてコミュニケーションをとります。そして、言葉が必要な場面では、一生懸命に日本語で語りかけるのです。留学やビジネスではそんな事言っていられない!と思うかもしれません。でも、ここで大事なのは『相手に理解して欲しい』『話したい』という強い気持ちなのです。私は、英語でコミュニケーションをすることが出来ますが、友達を作るスピードでは日本語しか話せないこの方には敵いません。
同一の価値観を持った人といつも一緒にいると、『これは当たり前だよね』が多くあると思います。初めて、自分の住んでいる町・県から出た時に普段みたことのないスーパーや商品をみてビックリしたことはないでしょうか?少し、極端な例かもしれませんがこんな体験をしました。高校生の時、カフェに入ってアイスティーとツナサンドを頼みました。15分たってもアイスティーが出てこないので、あれ、通じていなかったのかな?と思って定員さんを呼ぶと『ただいま氷を切らしていて買いに行っています』。私の顔に『???』が浮かんでいたのでしょう。すかさず店員さんは『問題ありません。安心してください』と言ったのです。タイに住み始めたばかりの私には、カフェで氷が切れていること、商品が出てきていないのに、謝らずに問題ありませんと言い放つ店員さんが信じられませんでした。
地球規模で活動をしたいと思ったら、『えっ?』と思うような場面に出くわしてもまずは理解しようとする心が必要になってくるなと実感した。相手の状況を理解し共感できる能力がないと摩擦や衝突ばかりしてしまうのだ。相手を否定するのではなく、相手の状況を理解するよう想像する力が必要だなと実感。英語というツールを持っていても、世界の様々な文化や思想を理解・想像する力がないと活躍は出来ない。そして、文化や思想を理解するのに言語を習得するのは一つの近道なのだなと思うようになった。