入社に「受験料」は必要!?不要!?
12月1日より大手就職サイトでのエントリースタート!実質上の就職活動の本格スタートです。
町でもリクルートスーツの学生さんや、就職サイトの看板を多く見かけるようになりましたね。
そんな中、こんなニュースが話題になりました。
ドワンゴ、入社試験の一部有料化
いわゆる「記念受験」を防ぐため、金銭的負担の大きい地方を除いた一都三県の学生に対して、プレエントリー後の本エントリーに対して受験料を請求する、というものです。
ブロガーとして有名なちきりんさんは、どうやらこの入社試験制度を以前から提案していたようです。
で、このニュースが発表されたとき、ちきりんさんは自分のブログに上がった反応をみて別の記事「入社試験有料化の次に来る危険なワナ」を書いています。
ちょっと過激な表現もあるので記事のリンクはしませんが、ちきりんんさんの主張はこうです。
この受験制度は「本気で受ける企業」を考える指標になる、という点で非常に有効な手段。
しかし「受験料制度」をみんなでやるようになると「どれが本気でうけたらいい企業か」を外部から指標化すれば飛びつく人がでてくるかもしれない。それが「受験偏差値」みたいなビジネスにつながってしまう可能性も。でも、「どれが本気で受けたらいい企業か」は自分にしかわからないはず、という主張です。
たしかに2525円は学生にとってはちょっと考える額ですよね。これが10社受けるくらいならまだ社会勉強だと思いますが、
今は100社受ける人もいますから、そうなるとちょっとした投資です。受験料制度を各社がやりはじめると、闇雲にエントリーして
お互いの時間を無駄にする、ということは確かになくなりそうです。
そうなったときに私がやはり確立しなくちゃいけないな、と想うのは、じゃあどうやって自分に合う会社を見つけるのか
「自己と対話する力」の鍛え方なのだろうな、と思います。
今は「キャリア教育」という言葉が中学校にも浸透していて自分の役割を考えるきっかけが多く用意されています。
一方で、環境や選択肢について様々に見る機会を用意されてきてはいても、「自分について知る時間」はまだまだ足りないのではないかと思います。自分の得意、不得意から始まって、自分の役割の認識、自分の価値観を言葉にすること、自分のビジョンを構築していくことなど。
「自分」については他人以上にわからない。そう思うことは、大人になった今なら1度や2度ではないはずです。
他者との比較や環境要因が大きな影響を与えていきながらも、「自己の理解」は自分との対話なくしてはできないと私は思います。
たった一人で答えを導けないといけない孤独な作業です。
いろんな情報があり、すぐに友達とつながれる今の世界で「孤独になる」ということは難しいこと。
一人になっても、自分と対話しながら進んでこなかった人は、なかなか答えを導けない人が多いのではないでしょうか。
自分自身もそうでした。
今まではある意味就職活動中に莫大な選択肢を用意され、そんな免疫力のなかった人たちも、右往左往しながら、
どうにかこうにか答えを出してきたはず。でもたくさんの企業を受けられないとなるとその前に、「自分との対話」をある程度
できるようになっている必要があります。
そのために、学生の間に培った経験をどのように糧にしていくのか、学んでおくべきことはなにか、必然的に見えてきますね。
私は、「常に考える」力を育ててきたリバネスで、これから就職活動を迎えるみなさんのサポートをしていきたいと考えています。
そしてかくいう自分自身も自己との対話をし続けられる人になりたい、と思います。
就活生のみなさん、そして就活はまだまだだけどキャリアについて考えたいみなさん、ぜひ一緒に頑張りましょう。