ついに日本の大学も卒業しにくいという方向へ
日本の大学は入るのが大変で卒業は簡単。そんな風に言われた時代を生きてきました。
今となっては、人口減により入るのも大変ではなくなってきています。その傾向はこれから変わることはないでしょう。
そんな日本の大学ですが、ついに卒業しにくいという方向に動くかもしれません。
教育再生実行会議が10月31日にまとめた提言においてこのような提案が成されたようです。
特に大学教育に関しては「厳格な卒業認定を徹底させることが必要」だと指摘しており、入試改革の対象にならない今の高校生などにとっても無視できない話です。
何のためかというと、大学生に勉強をさせるためです。
ちょっと前に、こんな感じのブログが話題になったりもしました。
外国人「日本が衰退した理由がわかった。とにかく勉強をしない」
僕も人のこと言えた立場じゃないですが、勉強をしないというのは分かる気がします。
大学卒業厳格化の良い点
僕自身は、これは良いと思います。
国民皆大学に進学する必要なんてそもそもありません。
ダラダラと4年遊んで過ごせるという時代でもなくなってきている。
だから、本気じゃない人は入る必要なんて無いのです。
- 進学が不要な人が大学に払うお金が不要になる。そもそもそんなお金はもう持ってないかもしれない。
- 大学卒業が何のステータスにならないという事は無くなる。就職活動が変わる。
- 高齢化で減少する働き手としての労働力を18歳で確保出来るようになる。
当然大学の数は激減するのでしょうけど、クオリティの高い大学に、そういう人たちが集まるという本来的な大学に戻れば良いのではないでしょうか。
こうやって大学で必要となる能力が明確になってくると、それが給与に反映されるようになる。
高卒で任せられる仕事と、大卒で任せられる仕事は次元が変わってしまうということにもなるのだろう。今はない勉強する事へのインセンティブがそこには生まれる。
結局、一番のゆとり教育は大学だったんだ。そこにメスを入れるというのは、パンチ力がある施策で好きですね。