あなたの研究の世界はこの10年でどのような進歩を生んだだろうか
ぞわっとする。2004年に公開された「EPIC 2014」で描かれる10年後(動画)
8分の動画を簡単に言うと、グーグルとアマゾンが合併したグーグルゾンが、個人に向けたニュースを配信し、既存のマスメディア(ニューヨークタイムズなど)よりも大きな影響力を持つようになる、というものです。グーグルゾンがユーザーに提供するのは、メディアが発信しているニュースだけではなく、個人の手で書かれたブログなどが、ユーザーの属性・消費行動などに応じてカスタマイズされたもの。一方ユーザーたちは、各自でプライバシー保護のレベルを設定して、コンテンツを保存したり、読んだニュースを外部に公開できるようになっています。またもう一方ではフリーランスの編集者が次々と生まれて、ユーザーは彼らの発信するニュースを購読するようになる…という未来。
ITの世界では2004年にこのような未来が想像されていた。中身についてはかなり近いものも多く興味深い。
ここから分かることは、10年程度であれば未来に近いものを導き出すことも可能であるという事だろう。
皆さんの業界のこの10年の進歩はどんなものだっただろうか。
ノーベル賞の2004年
ノーベル物理学賞:ディビット・グロス、ウィルチェック 、H. デビッド・ポリツァーが「強い相互作用の理論における漸近的自由性の発見」の功績によりノーベル物理学賞を受賞。
ノーベル化学賞:テクニオン・イスラエル工科大学のアブラム・ハーシュコ名誉教授、カリフォルニア大学アーバイン校のアーウィン・ローズ教授、アーロン・チカノーバーが「ユビキチンが仲介するタンパク質分解の発見」に対してノーベル化学賞を受賞。
ノーベル生理学・医学賞:リチャード・アクセル、リンダ・バックは嗅覚系の研究により、リチャード・アクセルと共に2004年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。
以下出展はGoogle Public Dataより
日本の人口の2004年
1億2778万7千人。ここから上下を繰り返し、2008年を最後に減少傾向へと傾いていきます。
電力消費量の2004年
1.0286兆kWh
2010年が1.0698兆kWh
化石エネルギーの消費率
2004年は82.44%。この辺は電力会社がバランスを取っているのでしょうが、2011年は原発問題により化石燃料の消費率が上がっているのが特徴(90.47%)。
その後2013年までの傾向も推して知るべしです。
研究の世界はどうだっただろう
電気学会誌2004年の特集は以下の通り
- 風力発電の普及状況と技術開発
- 南極観測の現状と将来
- 高臨場感ディスプレイの現状と応用展開
- 医療と電気工学
- 鉄道における情報処理技術の現状と今後
- 最新CG(コンピュータグラフィックス)の世界
- 実用化に向けた超電導電力応用技術
- 愛知万博のエネルギー・交通の新技術
- 地上ディジタル放送
- 技術者倫理教育
- どこまで進化する高性能永久磁石
- 道路の未来を切り開くITS
この10年であなたの研究の世界はこの10年でどのような進歩を生んだだろうか。是非振り返ってみて次の10年を予測して欲しい。
2024年の世界はすぐにやってくるのだ。