野生の感に従って生きてきた人生

野生の感に従って生きてきた人生

「すごく面白い人生だね~」とか「小さいころから外国に住んだなんていいな~」と言われることがある。ほかの人からそういう風に思ってもらえる人生を送ってきているようでうれしい限りだ。でも、残念ながら計画をしてこういう人生になったわけではないのだから、そういわれるたびに申し訳ない気持ちになる。

気が付いた時には、シンガポールで生活していた。6年間過ごした後、日本へ戻ったが3年後にはタイ。タイのインターナショナルスクールで3年間学んだ後は、自然とアメリカの大学に目を向けていた。日本で住んでいた人が地元や東京の大学へ行くのと同じくらい私にとってはそれが普通のことだった。特に、将来を考えていたとかいうよりは、アメリカに行って勉強をしてみたい。生物学が好きだから、生物学を勉強してみよう。そんなノリだった。

アメリカの大学を卒業し、大学院へ進学を決めたのも4年間アメリカで教育を受けたのでほかの教育環境も経験してみたいなと思ったのがきっかけ。オーストラリアだったのも、面白い動物がいるのではないか?と思ったのもあったけど英語以外の言語を学ばずに異なる環境での勉強をしてみたかっただけだ。そうやって、チャンスが見えた時に「面白そう」「楽しそう」と思ったことを片端から挑戦してきた。私が唯一、続けてきたことは、やると決めたら途中では投げ出さないこと。

修士号を取得した後、タイで就職活動をした時も同じ。タイ語は話せなかったけれども、英語を使う仕事もあるだろうし、必要になればタイ語も勉強できるだろうという根拠のない自信だった。そして、タイに行って3か月、King Mongkut’s University of Technology Thonburiでの就職が決まった。そこで3年間半ほど仕事をした後、日本に戻ってきて博士号を取るためにもう一度勉強をすることに。その時も、好きなフィールドばかりに行っていたため、普通の就職活動の時期はミスっていた。そして、また海外に行き、仕事を探そうかなと考え始めた時にリバネスと出会った。

リバネスには、私の野生の感がここでならやりたいことが出来るかもしれないと知らせてくれた。そして、今、日本のリバネスで仕事をしながらリバネス・マレーシアを立ち上げるプロジェクトに参加することが出来た。普通に就職していたらこんなチャンスに恵まれることはない。さぁ、これからどんなチャレンジが待っているのか不安もあるが一度きりの人生、せいぜい暴れまくって生きていきたいと思う。