研究室の選び方〜真のブラック研究室を選ばないために〜

研究室の選び方〜真のブラック研究室を選ばないために〜

「ブラック企業」という言葉が流行語対象の候補にノミネートするくらい、流行っているけど、「ブラック研究室」っていうのもあるんじゃない?という話を院生としたことがあります。ブラック企業は不当なノルマを課したり、過重労働を課したりする企業を指しますが、それに準ずるような研究室は、周りを見渡してみるとたくさんあるようです。

①先生が朝早くから夜遅くまでいるので、帰りづらい

②学生を手としてコキ使っている(テーマの自由度がない 博士進学をむやみに勧めてくる など)

③研究活動以外の活動(就活など)を認めない みたいなところでしょうか。

時間の拘束が必要以上に長いところは大変ですね。中には心配になるような研究室の厳しい規律があるような研究室もあって、土曜日も日曜日も自由がない、というのがあります。夢中になって自ら日夜研究のことを考えているところは個人の意志なので自由ですが(とはいっても夜間に実験してるとかは安全上よくないと思う)それを強制させられると苦しいですよね。それくらい頑張れ、という教育方針の現れなのかもしれませんが、企業に入ってしまうと、「効率よく」というのもある程度求められるので、「短時間でどれだけ進められるか」という方向で研究室時代から考えながら頑張ってみてもいんじゃないかな〜と思います。

ただ、私の周囲の経験上、「このラボはきつい」と言われているにもかかわらず人気のある研究室はたくさんあって、研究者は「きつさ」をもろともせずに自分のやりたいことに突き進んでいく生き物なんだろうなと思うので「ブラック研究室」の評価は難しいと思っています。

じゃあ、どんな研究室を選んだらいいのか、というのは研究者の永遠のテーマでしょう。

「研究室の選び方」とかで検索すると、たくさんの記事がでてきます。

先生の人柄 は当たり前でしょう。あう、合わないは絶対あります。ここではあえて「先生の人柄」以外のところで並べてみます。

1.4年から修士の進学者が多い(院を外部進学したいと考えている人は、逆にそういうことも含めて相談できる関係性を持っていると良いと思います)

2.ある程度人が定期的に入ってくる(人数多すぎると見てもらえないorみんな就職や研究成果を見据えてとりあえずはいってくる人もいる というのを聞きましたが、人が少ないのも考えものかな)

3. 人数多すぎるなら下にいるポスドクや助教さんの面倒が良いこと(放置されないために)

「テーマで選ぶな」とは結構良く聞く話です。やりたいことをやらせてくれなさそうだから、という声を良くききますが、

学部生のうちはまだまだ先生の方がその分野の市場性などを見極める力をもっています。本当にそのテーマに市場があるのか、などを見据えて

先生が違うテーマを勧めてくる場合もあるので、あまりこだわりすぎない、ことも長期的なことを考えたら良いのだと思います。

ただし大事なのは、どんな基準にせよ「これだ!」と決めたらまずは1年、2年、頑張ってみることですね。やってみないと本当の相性はわからないかもしれないし、基準もできない。「あわなかった」と思ったらタイミングを見て変えたらいいのだと思いますし、「あわなかったこと」にとらわれすぎて無限ループに陥らないことも大事かと思います。

みなさんの中で研究室選び、これがよかった、とかうちはブラックだ、とか、ぜひご意見をお寄せいただければと思います。

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