すごいじゃなイカ!洋上風力+潮力の発電を可能にするskwid
日本は海に囲まれた島国で、海岸線の長さは世界6位!(アメリカ、World Factbook)そんなことから海からエネルギーを引っ張れたらいいよね、と考えている人たちがいる。そこでskwidというシステムを紹介する。これは洋上風力発電と潮力発電を組み合わせたシステムだ。
- 風力発電のしくみ
- 潮力発電のしくみ
- 事故で遅れている開発……
風力発電のしくみ
普通の横向きの風車(水平型)とちがい、縦向きの軸になっている。特に、このタイプの名前はダリウス風車というもの。 水平型に比べたときの垂直型のメリットは、横軸の風車と比べて重心が低くなること。重心が低くなれば支柱がポキッと折れるリスクを小さくできる。 また風車に鳥がぶつかってしまうバードストライクも起きにくいと言われている。これは鳥から見た時にハッキリ障害物だとわかって避けられるからと考えられている。決してスキマを抜けられるから、ではない!すごいぞダリウス風車!
潮力発電のしくみ
風力発電機がのかっている部分の下、海の中に沈んでいる部分には潮の流れを受け止めるプロペラがついている。特に、水の抗力を受けて回る、サボニウス水車というタイプだ。船の場合、カキやフジツボなどが船体に付着すると動きに支障をきたすが、縦軸タイプでは横軸水車ほどは問題にならないと期待されている。 そして、水車の部分はおもりとなって、発電機全体の揺れを小さくする。これによって風力発電機が強風、高波から受ける力全体を押さえることが可能になるのだ。すごいぞサボニウス水車!
事故で遅れている開発……
この、新しい仕組みの発電機は、2013年9月に陸上試験を成功させており、2013年10月中旬から佐賀県海域で実証実験が始まる予定だった。 しかし,10月12日20時頃,門司港沖北西約25Kmの地点で,運搬台船が揺れて,skwid下部の水車部分が脱落し,海中に没した。 (参考:三井海洋開発によるニュースリリース) 稼働時も、輸送の時も含めて、日本の荒波に耐える仕組みができてほしい!