日本人の死因No.1である「がん」の治療についての情報を筑波大らが公開
悪性新生物と言えば、がんの総称ですが、今や日本人の死因の30%はがんです。
いずれどこかでがんになるという可能性は決して低くは無く、関心度合いも高いのが実情でしょう。
かく言う私も、家系にがんを患っている者がいるため、早く総合的ながんの治療法が確立されないかなと心待ちにしている1人だったりもします。
国際協力型がん臨床指導者養成拠点という文科省のプロジェクトでは、筑波大学・千葉大学・群馬大学・埼玉医科大学・日本医科大学・獨協医科大学・茨城県立医療大学・群馬県立県民健康科学大学の8拠点が協働で申請し、国際的な視野を持った多職種のがん専門医療人の養成を目指して様々な活動を進めているのですが、今回「がんプロ」というWebサイトを設置し公開しています。
オープンコースウェアを謳うだけあり、動画コンテンツが豊富
オープンコースウェア(OCW)とは、大学等での授業などをオンラインで公開するという取り組みで、アメリカではAppleがiTunesUとして大々的に公開していたりするもので、日本でもオンラインコンテンツは徐々に増えてきています。
今までのOCWでは、授業の様子を公開する形式のものが多かったように感じますが、一般の人向けにきちんと編集されたコンテンツが公開されているという点では、より一般的なニーズに沿ったものだと言えると思います。
現在は肝臓がんのみの発表となっていますが、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がんとコンテンツは続いていくとの発表があります。
肝臓がんのイントロなのですが、10分程度で図説も含めて分かりやすく紹介しています。肝臓がんのコンテンツとして既に5コンテンツがアップされていますので、関心のある方はひと通り見てみると理解が深まるでしょう。
オープンコースウェアが大衆化する先駆けとなるか
オンラインの大学授業コンテンツとして有望であり、教育格差を無くす為に大きな影響を持つだろうと思っていたオープンコースウェアですが、専門家から一般向けにニーズのある情報を体系化して届けるというのは、更に一歩踏み込んでいてチャレンジングです。
もちろん、こういった一般的な情報のみではなく、専門家育成の為のコンテンツもe-learningコンテンツとして提供しています。(要ログイン)
専門家のみならず、多くの人の関心を持つ分野だからこそのコンテンツ展開。今後の発展に期待です。