“お金とかそういうことじゃないんですって。行きたいんですよ、日本に!”
こんにちは、金子です。先週の台風が去ってから奄美では梅雨明けしたそうですね。
雨の日はじめじめするので本当はあまり好きではないのですが、夏の夕立は好きです。夕立が去った後のあの何とも言えない静けさ、虫の鳴く声、風情があって好きです。
さてさて、今回も私からはTech Planグランプリ@シンガポール大会のお話です。面白いチーム、ありましたよー!
その名もチーム『Plasma Reader』!
どんな製品かというと、その名の通りプラズマの測定機です。
そもそもプラズマって..?
一般的に物質は、温度が上昇すると固体から液体に,液体から気体なりますよね。じゃあ、更に気体の温度が上昇するとどうなるか?気体の分子は解離して原子になり,さらに温度が上昇すると原子核のまわりを回っていた電子が原子から離れて,正イオンと電子に分かれます。そしてこのようにして生じた正電荷を帯びた粒子と負電荷を帯びた電子がほぼ同じ密度で存在する気体を”プラズマ”と呼びます。実は、太陽や星を含め、宇宙を構成する物質の99.9%以上はプラズマなんです。夕立につきものの稲妻も、プラズマの一種なんです。
プラズマには、オゾンの発生やフロン等の有毒ガスの分解やイオンエンジンなど、いろいろな可能性を秘めています。そこでこのプラズマを測定しちゃおうというのが、この製品『Plasma ReaderTM』です!
このチームの何が面白いって、技術も素晴らしいのですが開発者が強者。
選別面接でのインタビューでのやりとり。(リバネスシンガポール代表Andrewの回想を翻訳)
(Plasma Reader:以下PR)「いや~、(優勝賞金の)500万円とか別にいりません。」
(Andrew)「…(え?ん???欲しくないの?お金、大切だよ?)」
(PR)「お金とかそういうことじゃないんですって。そもそも僕の開発お金かかるから500万じゃ何も進みませんし。」
(Andrew)「そうか。じゃあこのTech Planグランプリエントリーの目的は?」
(PR)「行きたいんですよ、日本に!日本とのコネがほしい!」
つまり、彼の製品の開発には精確で先進的なものづくり技術をもつ日本と協力することが必要で、彼にとってはその足がかりのためのTech Planグランプリだったとか。すごい熱意を感じました。
↓最終チーム選抜資料での彼の言葉を掲載↓
If you have the passion and believe that you can change the world, just do it.