アカデミア同士の会話に重要な「たちつてと」
研究者は「さしすせそ」を使ってはいけない
会話には、「さしすせそ」が重要と言われています。
- さ:さすがですね
- し:知りませんでした
- す:すごいですね!
- せ:センスいいね
- そ:そうなんだぁ〜
こういった会話の返し文句を知っていれば、会話が途切れないというものです。
これをアカデミアどうしの会話でやってはいけません。学者とはお互いを斬り合うように、学問の限界を削りだしていくような会話を!殺伐とした、急先鋒な会話を!するべきなのです
そこで「たちつてと」である
それでは「たちつてと」とは何か。
上図で示したように、
- た:例えば?
- ち:違いは?
- つ:つまり?
- て:定義は?
- と:統計的な裏付けは?
の5種類である。
た:例えば?
相手が、抽象的なことを先手として語ってきた場合は、具体例を引き出すといいでしょう。
何を言っているか全く理解できなかったときに聞いてみてもよいでしょう。
ち:違いは?
相手が先行研究や類似例との差異を明確に言っていないときに、聞いてみましょう。
案外、相手が想定されている「違い」がたいした違いに思えないことも多々あるかもね。
つ:つまり?
これは理由をいくつも列挙したり、時系列的説明がだらだら続いたときの切り返しです。
こちらが理解できず、短くまとめられないときには相手に責任転嫁し、短く言ってもらいましょう。
ただし、相手が上級者で会話が続かないタイプの場合は「つまり、」と言い始めてから、これまでと全然違う話を刷る場合があって大変です。
て:定義は?
用語の扱いがあやふやだったりしたときは、これを聞いてみましょう。
ボキャブラリーの意味を考えているかどうか一発でバレル感情だと思います。
と:統計的な裏付けは?
エラーバーをちゃんと書いているか、有意差があるのか、サンプル数は十分か、など研究の穴になりそうな様子を
冷静に、かつ、残酷に抉りだす質問の切り返しになります。
それではハッピーな 研究LIFEを!