リバネススクールの小学生が学会発表します
「極限環境生物学会2015年度(第16回)年会」(東京海洋大学品川キャンパス)に、リバネススクール バイオディスカバリーラボ、ドクターコースの小学生4名がポスター発表することが決まりました。
【発表概要】
昨年から始まった、ドクターコースの小学生研究員による研究「有馬温泉から好熱菌を探しだせ!」。好熱菌とは、文字通り高い温度の環境でも生きられる微生物で、もっとも生命の起源に近い生きものだとも言われています。昨年度のドクターコース研究員は、兵庫県 有馬温泉の水から4種類の好熱菌(AK-1、AK-2Y、AK-2W、AK-3)を見つけ出すことに成功しました。そして、その研究を受け継いだ今年度のドクターコース研究員は、中でもAK-1に着目し、どんな温度で、どんな塩濃度で、どんな鉄濃度で、生育ができるのか研究を重ねてきました。その研究成果を発表します。
有馬温泉は長年、その熱水がどこから湧き上がってくるのかが不明で、「湧くはずのない温泉」とも言われていました。しかし、2013年京都大学川本先生によってついに、「有馬温泉の熱水は、プレートに染みこんだ海水が600万年かけて有馬温泉の地下60kmまで運ばれてきた」ことを解明。600万年前の海水から、もっとも原始生命に近いといわれる好熱菌を研究することは、生命の進化の歴史をひも解くことでもあり、本研究は大いに期待がされています。
【発表日時】
極限環境生物学会2015年度(第16回)年会
11/8(日) 14:20-15:35 ポスター発表(ポスター賞審査対象者)
【リバネススクール バイオディスカバリーラボ】
バイオディスカバリーラボでは、子どもたちが自ら実験系を考え、結果に対して考察をし、次の実験を設計する研究を行うことで、次世代の研究者を育成しています。小学生という若き研究者が学会の中に加わることで、アカデミアと教育界に新しいインパクトをおこすことを目指します。
随時入会者、募集しています。
リバネススクール:https://school.lne.st/discovery/