「リバネス研究費ビクトリノックス脳科学賞」 採択者決定!
2015年11月5日
ビクトリノックス・ジャパン株式会社
株式会社リバネス
世界中で使われているマルチツールのメーカー、スイス・ビクトリノックス社の日本法人ビクトリノックス・ジャパン(本社:東京都港区、代表:田中麻美子)と科学教育・研究を推進している株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表:丸幸弘)は、「脳育体験応援プロジェクト」の一環として設置した「リバネス研究費ビクトリノックス脳科学賞」の採択者を決定しました。本研究費の採択者は、東北大学医学系研究科の渡辺秀典さんです。
ビクトリノックス・ジャパンとリバネスでは、渡辺さんの研究成果が将来、子供の発達や怪我人のリハビリなど手先の運動が生成・回復する場面において、新たな教育法や治療法の開発に役立つ可能性を秘めていると判断しました。教育・医療・福祉などの分野に貢献できる研究の一つであり、社会的意義の高い取り組みと考えられるため、今回の採択に至りました。
今後も、人類の進化に大きく影響を与えた「道具を使う」ことと脳の関わりを中心に、最先端の脳科学研究を推進・発信する活動を応援していきます。
リバネス研究費「ビクトリノックス脳科学賞」概要
募集テーマ:手作業に関する脳科学研究、発達研究
募 集 期 間:2015年6月1日〜7月31日(金)
審 査:書類選考と面談にて実施(2015年8月〜10月)
採択者
氏 名:渡辺 秀典 (助教)
所 属:東北大学大学院 医学系研究科 生体システム生理分野
研究紹介
現在、脳科学研究は著しく発展をとげています。研究方法の進歩のおかげで、神経細胞ひとつひとつの動きから脳機能のメカニズムを調べることも可能になりました。本研究では、サルをモデルとして手指を意識的に動かす際の脳のメカニズム解明に迫ります。具体的には、これまで不可能だった「光刺激」を神経細胞に直接与える手法を使って運動を司る神経細胞に刺激を与え、手指や腕がどのように反応するか明らかにします。(図1)
図1. 手指を動かす際の脳のメカニズム解明 —ベータ脳波*の機能的意味—
*ベータ波は運動に関連して発生する脳波と知られていますが、発生原因や意義に関しては不明な点が多くあります。
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株式会社リバネス :
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参考
ビクトリノックス・ジャパン株式会社によるプロジェクトの紹介ページ
〈ビクトリノックス・ジャパン株式会社〉
1884年にスイスに創業、ナイフを搭載したマルチツールを製造・販売するビクトリノックスAG社の日本法人。2010年から「安全で正しいナイフの使い方を啓発」するCSR活動を行い、全国で親子を対象とした工作ワークショップの開催や、教育指導者向けにマルチツールの貸し出しプログラムを展開する。(http://www.victorinox.com/jp)
〈株式会社リバネス〉
2002年6月設立。代表取締役CEO 丸幸弘。スタッフ数50名。「科学技術の発展と地球貢献を実現する」を理念に、知識プラットフォームを活用した研究開発事業、戦略開発事業、人材開発事業、教育開発事業、地域開発事業、国際開発事業の6つの事業を展開(http://lne.st)。