3/28(水) マリンチャレンジプログラム全国大会〜海と日本プロジェクト〜実施。最優秀賞は、かえつ有明高等学校(東京都)に決定。
2018年3月28日、東京都港区にて、マリンチャレンジプログラム全国大会〜海と日本プロジェクト〜を開催しました(主催:公益財団法人日本財団、株式会社リバネス、一般社団法人 日本先端科学技術教育人材研究開発機構(JASTO))。本取組では、海洋研究、産業の未来を担う次世代育成を目的とし、中高生の研究を支援しています。
本プログラムでは、全国で海や水環境に関する研究テーマを募集し、2017年5月に59件を一次採択チームとし研究助成及びアドバイスを行ってきました。2017年8月に全国5地区でブロック大会を実施し、各大会から3〜4チーム、合計16チームを二次採択いたしました。この16チームは8月からさらに研究を重ね、本大会を迎えております。
全国大会当日は、熱意あふれる発表が行われ、「バイオデバイス特別賞」、「日本大学理工学部海建特別賞」の2賞が急遽新設されるなど、盛り上がりを見せました。
受賞チームは以下の通りです。
賞名 | 発表順 | テーマ | 学校名 | 選出ブロック | 都府県 |
1 | アマモ場再生への環境要因を探る | 岡山学芸館高等学校 | 中国・四国 | 岡山県 | |
最優秀賞 | 2 | トビハゼが転がる方向に規則はあるのか | かえつ有明高等学校 | 関東 | 東京都 |
3 | 降河回遊種モクズガニの遡上経路としての海と川の連続性の評価 | 金光学園中学・高等学校 | 中国・四国 | 岡山県 | |
4 | 宮川の浄化力に関する研究 ~地元の河川からみる自然の浄化作用~ | 福島県立会津学鳳中学校 | 北海道・東北 | 福島県 | |
5 | 兵庫県沿岸のメバル属3種に寄生するMicrocotyle属単生類の系統分類学的研究 | 白陵高等学校 | 関西 | 兵庫県 | |
6 | 水質変化から見る魚類のストレス | 福岡県立新宮高等学校 | 九州・沖縄 | 福岡県 | |
バイオデバイス特別賞 | 7 | ハレム形態を持つ雌性先熟魚2種におけるハレム構造・生態の違い | 高槻高等学校 | 関西 | 大阪府 |
8 | CO2がミズクラゲに与える影響~捕食行動に着目して~ | 愛媛県立松山南高等学校 | 中国・四国 | 愛媛県 | |
JASTO賞 | 9 | 捨てられるウニと菌で農業を元気に | 鹿児島県立鶴翔高等学校 | 九州・沖縄 | 鹿児島県 |
10 | 栽培におけるヘドロの効果 | 清風高等学校 | 関西 | 大阪府 | |
11 | イワノリの陸上養殖に向けた基礎研究 | 山形県立加茂水産高等学校 | 北海道・東北 | 山形県 | |
12 | 膜を用いた”海水淡水化”への挑戦 ~イオン分析による膜の性質の調査~ | 国立大学法人 千葉大学教育学部附属中学校 | 関東 | 千葉県 | |
日本大学理工学部 海建特別賞 | 13 | 小型ROVの研究 | 富山県立滑川高等学校 | 関東 | 富山県 |
日本財団賞 | 14 | サンゴの卵を回収するシステムの開発 | 独立行政法人 国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校 | 九州・沖縄 | 沖縄県 |
15 | 藻類を活用した水中の金属イオンの回収〜汚染水中のストロンチウムイオンの回収を目指して〜 | 福島成蹊高等学校 | 北海道・東北 | 福島県 | |
リバネス賞 | 16 | 海洋環境保全のためのバイオセメンテーション技術の開発 | 国立和歌山工業高等専門学校 | 関西 | 和歌山県 |
発表の様子
特別講演の様子
山中 裕樹講師(龍谷大学 理工学部 環境ソリューション工学科)による特別講演
タイトル:琵琶湖に育った中学生がアマゾン川に行くまで ~なぜ研究を始めて、どこへ向かっているのか~
<全国大会実施概要>
大会名:マリンチャレンジプログラム 全国大会 〜海と日本PROJECT〜
日 時:2018年3月28日(水)10:00~18:10
場 所:品川フロントビル B1F 会議室(〒108-0075 東京都港区港南2-3-13)
内容:二次採択チームによる研究発表、研究者による講演、ポスター交流
参加者:二次採択チーム16チーム、その他見学者(計131名)
<一次採択チーム一覧>
全国の採択チーム・研究テーマ一覧は、マリンチャレンジプログラムウェブサイトからご覧いただけます。
(マリンチャレンジプログラムは「海と日本PROJECT」の一環で実施しています)
以上
■本件に関するお問い合わせ先 株式会社リバネス(担当:瀬野)
Email: [email protected] Tel: 03-5227-4198 FAX: 03-5227-4199
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<プロジェクトの背景と目的>
人と海との未来を創り出す仲間づくりのため、海・水産分野・水環境にかかわるあらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に、研究資金助成や研究アドバイザーによるサポートを行う「マリンチャレンジプログラム」を2017年度より開始しました。プログラムを通じて、未知なる海の可能性に興味をもち、答えのない研究に挑戦する力を磨いた中高生が、10年後、私たちの仲間となって、海に囲まれたこの国の海洋科学技術を既存領域にとらわれず発展させていくことを期待しています。
<全国大会までの道のり>
本プログラムでは、まず2017年5月に全国で59チームが一次採択されました。8月に5地区でブロック大会を実施し、各大会から3〜4チーム、合計16チームを二次採択としました。この16チームは8月からさらに研究を重ね、本大会を迎えております。
本大会では、16チームによる口頭での研究発表が行われ、審査によって最優秀賞および各賞を決定します。本大会の審査員・講演者は、同じくリバネス・日本財団とで進める、海洋分野技術の事業支援プログラム「マリンテックグランプリ」と、海底探査のための技術開発を推進する「DeSET project」に参加し、今まさに海の可能性を広げようとしている多様な研究者らで構成されています。
<2018年度プログラムまもなく開始>
2018年度も引き続き、海・水産分野・水環境にかかわるあらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に、研究資金助成や研究アドバイザーによるサポートを行います。まもなく2018年度採択チームが決定し、研究を開始します。
◆2018年度スケジュール
2018年4月 採択決定・研究開始
2018年7〜8月 地区ブロック大会開催
2019年2月 全国大会開催
◆地区ブロック大会 日程・会場
北海道・東北 8/6(月)函館市国際水産・海洋総合研究センター(北海道函館市)
関東 7/31(火)TKPガーデンシティPREMIUM横浜ランドマークタワー(神奈川県横浜市)
関西 8/28(火)神戸大学大学院 海事科学研究科 深江キャンパス(兵庫県神戸市)
中国・四国 8/10(金)愛媛大学 メディアホール(愛媛県松山市)
九州・沖縄 7/25(水)マリンワールド海の中道(福岡県福岡市)
見学参加を募集しますので、ぜひお越しください。(参加申込はHPから)
採択チームの発表や、各チームの活動の様子はマリンチャレンジプログラムHPで随時報告していますので、ご覧ください。
https://marine.s-castle.com/