【第8回超異分野学会】第2回細胞農業会議 ~実用化が見えてきた!細胞農業・培養肉の最前線~/2019年3月9日14:40~@新宿
~実用化が見えてきた!細胞農業・培養肉の最前線~
リバネスが主催する第8回超異分野学会 本大会(2019年3月8-9日(金、土))内で、「第2回細胞農業会議~実用化が見えてきた!細胞農業・培養肉の最前線~」(セッションパートナー:日本ハム株式会社)を開催いたします。
細胞農業とは、農産物・畜産物・水産物を細胞培養によって作り出すことです。代表的なものに筋肉細胞の培養と再生医療技術を組み合わせて作られる食肉「細胞培養肉」があり、世界の食糧問題の解決の決定打として期待されています。
昨年度の第1回細胞農業会議以来、本分野の社会的関心もいよいよ高まり、今年も層の厚いコラボレーションが実現することを願って本会議を開催いたします。
本セッションでは、東京女子医科大学にて再生医療技術を宇宙での食料生産に応用する研究を進める原田裕次教授のほか、細胞農業の教育現場での展開、企業での開発の最新動向や食品安全法規制などの官の視点など、小学校から大学、企業に政府と、層の厚さを増しつつある細胞農業の最前線を紹介します。
本セッションのテーマに限らず、様々な切口から研究者、ベンチャー、大企業でディスカションするプログラムをご用意しております。
聴講者を募集しておりますので、奮ってご参加ください。大会ウェブサイト(以下参照)にて受け付けております。
第2回細胞農業会議 ~実用化が見えてきた!細胞農業・培養肉の最前線~
セッションパートナー 日本ハム株式会社
日時:2019年3月9日(土)14:40〜16:10
場所:ベルサール新宿グランド(〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー5F)
最寄駅:西新宿駅(丸ノ内線)、都庁前駅(大江戸線)新宿西口駅(大江戸線)、新宿駅(JR線・丸ノ内線・小田急線・京王線・新宿線・大江戸線)
地図:http://bit.ly/2Clyojh
<スピーカー>
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 特任講師
原口 裕次(はらぐち ゆうじ) 氏
同研究所清水達也所長・教授と共に、早稲田大学との共同研究で藻類と動物細胞を共培養し、厚い立体心筋組織の作製に成功。光エネルギーを用いることで生体外において臓器様組織を作製できる可能性を示した。新しい組織工学的手法「細胞シート工学」を再生医療に応用し、新たな治療法の確立を目指す傍ら、再生医療技術を宇宙での食料生産に応用する研究を進める。
東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程
田中 雄喜(たなか ゆうき) 氏
羽生氏から「小学生向けの細胞培養教室やらない?」という誘いを受け、2016年の4月からShoijinmeat Projectに参画。誰にでもできる細胞培養方法の確立に向けて自宅での細胞培養実験に取り組む。金子氏・羽生氏等とともに市販されている物を中心とした細胞培養方法を確立し、2018年11月に都内の高校にて世界初の純肉培養授業を行う。
自由の森学園高等学校3年/ワイルドサイエンティスト
金子 颯汰(かねこ そうた) 氏
Shojinmeat Projectとの出会いは、偶然居合わせた都内のFabスペース。自宅でできるDIY細胞培養を推進中であったShojinmeat Projectのユニークな取組に惹かれる。DIY細胞培養を阻む要因に高コストの設備があったが、電子工作が得意であった金子氏は、構造の単純さの割に高額であったインキュベーターに着目し、その自作に見事成功。共に登壇する田中氏と、低コストの一般向け教材開発を進めている。
NESTプロジェクト第二期生マスターコース 細胞農業研究室
石川 侑弥さん、井上 遥さん、佐藤 真治さん、諸井 美遥さん
JSTジュニアドクター育成塾採択プログラム「NESTプロジェクト」で研究を行う細胞農業チーム。世界の食糧問題という課題に対し、細胞農業で食用魚の細胞を培養することで解決を目指す。どのようにすれば細胞培養した食べ物が世の中に広まるのか、人々に受け入れられるのか等についても活発な議論を行っている。
インテグリカルチャー株式会社 CTO
川島一公(かわしま いっこう) 氏
2012年に広島大学修了Ph.D (農学)、これまでにBaylor College of Medicineフェロー、JSPS (DC1, PD)フェロー、シチズンサイエンス団体Co-Lab、Shojinmeat Projectを共同設立、インテグリカルチャー株式会社を共同創業。内分泌学を中心に研究を進め、安価で大規模に細胞培養が可能になる装置”CulNet System”を発明。CulNet Systemを用いて、誰もが細胞農業に参加できるプラットフォーム形成を目指している。
篠田 直樹(しのだ なおき) 氏
大阪大学卒(生物工学)。東京大学大学院にて博士号(農学)取得。国の検査・分析機関及び食品安全関係当局、国際機関、食品関係企業において、食品安全、品質、法規制関係業務に従事。個人的な活動としてShojinmeat食品安全・法規制クラスタにて、細胞肉の安全性や法規制関係について考察・議論。食品安全に関する論文、特許、書籍・雑誌の記事、講演など多数。
味の素株式会社 コーポレート戦略部 マネージャー
知念 秋人(ちねん あきと) 氏
2004年味の素㈱入社。研究所にて、効率的にアミノ酸を生産する菌の開発、発酵原料に関する研究開発等に従事。その後、企画部門に異動し、スタートアップとの業務提携構築やM&A業務に取り組んでいる。大学・スタートアップ・異業種企業と連携して、「地球持続性」「食資源」「健康な生活」の課題を解決する、イノベーティブな事業を興すことを目指している。
<モデレーター>
細胞農業会議コーディネーター・司会進行役
西山 理紗(にしやま りさ) 氏
会計事務所等での勤務を経て、食とサイエンスの世界に転身すべく学生復帰。卒論テーマを考えていた最中細胞農業に出会う。食・農・製造のパラダイムシフトを予感させる超未来派な発想と、環境・食料・動物倫理など世界的課題を持続可能な手法で一挙解決するエレガンスに魅了され、Shojinmeat Projectに参画。細胞農業の普及を目指し、情報発信や細胞農業協会の立ち上げに携わる。
——————————————第8回超異分野学会本大会概要——————————————-
大会テーマ:つながる、時間・空間・五感
開催日時:
3月8日(金) 09:00~18:20(18:30~20:00 懇親会)
3月9日(土) 09:00~18:20(18:30~20:00 懇親会)
主催:株式会社リバネス
開催場所:ベルサール新宿グランド
参加費:アカデミアの方・発表者 無料、企業の方 10万円
※パートナー企業および審査員をお引き受けいただける方は無料
大会URL:https://hic.lne.st/2019
大会プログラム(予定、一部抜粋):
3月8日(金)
キーノートスピーチ
TECH PLANTER World Communication
ディープテックセッション(イントロダクトリー/ドローン/フードテック)
リアルテック・ベンチャー・オブ・ザ・イヤー2019表彰式
<パネルディスカッション>
「ヒューマン・ロボット・インタラクションの未来」
「ゲノムと産業とぼくたち 〜ゲノム活用社会への取り組みと展望〜」
「自然との触れ合いによる「心地良い空間」の創造 」
「未利用資源を活用した食料生産」
「創業者にきく、地域エコシステムの真実」
「心センシングとその先へ 〜心理学×テクノロジーが拡張する未来〜 」
「町工場にアイデア相談して良いって知ってました? ースーパーファクトリーが知識を製造する時代へ」
<ショートピッチ>
「テクノロジー・スプラッシュ」(ポスター発表者によるショートピッチ)
3月9日(土)
キーノートスピーチ
リバネス研究費アワード2019
テクノロジーで拡張するおいしさの世界
イノベーションの源流を探る
<パネルディスカッション>
「研究者と企業が新たに作る研究と事業」
「ワクワクで深まる未来の教育 」
「人工知能前提社会におけるヒトの価値とは?〜すべての人が活躍する未来を創造する〜」
「学びの環境のリ・デザイン〜世界の課題を解決できる次世代を育てるには?」
「新しい研究者像を創る~あなたの創造性はどのくらい?~ 」
「医療と研究開発を結ぶ情報エコシステムの実現に向けて」
<シンポジウム>
「2030年全海底域マップ完成への挑戦」
「第2回細胞農業会議 〜実用化が見えてきた!細胞農業・培養肉の最前線〜」