【関西】尼崎市の平成31年度理数探求事業にて、市内中学生を対象にオリジナルモデルロケットの開発に挑戦するリサーチキャンプを実施しました
2019年8月6日(火)・7日(水)の2日間にわたり、尼崎市立中学校に通う中学生を対象に、「オリジナルモデルロケットをつくろう!」と題して、アマガサキ・リサーチ・キャンプを実施しました。本企画は、尼崎市の平成31年度理数探求事業として株式会社リバネスが受託し行いました。宇宙開発関連企業が複数所在する尼崎市での実施にあたり、「宇宙開発」をテーマに、自身でのモデルロケット開発や、身近な地域企業の研究者による講演を含むプログラムを企画・実施しました。
当日は、中学生14名が参加しました。今回は2日間の講義や実験を通じて、普段の生活でもおそらくしているであろう「想像」から小さな「発見」を積み重ねることが、目標とする大きな発見につながることを、改めて生徒たちに実感してもらうことを狙いとしました。
1日目は、最初にモデルロケットに関する基本的な知識を学んだ後、参加者一人ひとりで基本モデルロケットを制作し、打上げを行いました。その後、ミッションとして「最長の滞空時間を目指せ!」を掲げ、チームごとに基本モデルロケットの素材や形を変えて、オリジナルモデルロケットを開発していきました。まず最初にどうすれば滞空時間が長くなるのかを想像し、チームでアイデアを出し合い方向性を決めた後に、改良を行いました。1日目の最後には、改良を行ったモデルロケットを打上げ、滞空時間や飛び方等を観察しました。
2日目は、引き続きオリジナルモデルロケットの開発と打上げを行いました。最後の打上げでは、これまでの改良を通じて最も滞空時間が長いと想像するモデルロケットを2機選択し、打上げを行いました。打上げ後は、各チームごとに2日間のキャンプを通じて、打上げ実験の結果と、その中でどのような想像や発見をしたのかについてまとめて発表を行いました。
キャンプの最後には、尼崎市に拠点を持つ岩谷産業株式会社中央研究所の井上氏による特別講演を実施しました。宇宙開発に欠かせない燃料としての水素燃料や、ロケットに使用する上での課題などについて、お話いただきました。
■当日の様子
<講義中の様子>
講師の研究経験を事例に、「想像する」ことの大切さを伝え、キャンプがスタートしました。モデルロケット講座を受講後、基本モデルロケットを開発し、打上げを行いました。 |
<オリジナルモデルロケットの開発の様子>
各チームで想像し、アイデアを出した後、改良ポイントを決めて開発を行いました。開発と打上げを繰り返しながら、滞空時間が長くなる方法を考えていきました。 |
<成果発表>
2日間のキャンプを通じて、行った実験結果と、その中でどのような想像や発見をしたのかについて発表を行いました。 |
<井上氏による特別講演>
宇宙開発に欠かせない燃料としての水素燃料や、ロケットに使用する上での課題についてお話いただきました。 |
<まとめの様子>
最後に講師から自身の研究経験を踏まえて、「想像することで発見が生まれていく」ことを伝えました。 |
■参加者からの声
実験教室実施後に生徒からもらったコメントからも、満足度の高いキャンプとなったこと、講師のメッセージが生徒に届いたことがうかがえました。
<生徒からのコメント>
- とても楽しい企画をありがとうございました。自分で考えて、ロケットをつくるのはとても楽しかったです。
- 本当にとても楽しかった。普段の生活ではあまりできないような班のメンバーと話し合って決めたり、教科書通りじゃない実験がとても新鮮だった。やっぱりものづくりは楽しい!
- 色々なロケット作りを2日間とても楽しかったです。今回の班で話し合いをして楽しくしました。またこういう機会があったらまたやりたいです。
- とてもためになったと思う。知識を身につけたかと言えばそうではないのだが、好奇心が湧いた。好奇心は全ての行動の原動力になる。今回の講習を糧にしてこれからも研究活動に励んでいきたい。
■実施概要
・日時:2019年8月6日(火)・8月7日(水)9:30-17:00
・場所:尼崎の森中央緑地パークセンター(兵庫県尼崎市)
・対象:尼崎市立中学校に在籍する中学生
・内容:オリジナルモデルロケットの開発
・体制:<主催>尼崎市教育委員会、<協力>株式会社リバネス
研究開発の経験することで、科学への興味関心を引き出したり、探求力を育てる企画に興味のある方は下記までお問い合わせください。ご相談に応じて内容を検討することができます。
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス 大阪本社
担当:中島(なかしま)
メールアドレス:[email protected]
TEL:03-5227-4198