【実施報告】120名満員御礼!ディープテックスタートアップが町工場や大手企業と試作連携をキックオフ – 世界の課題を解決する日本のものづくりの底力、インバウンドグローバライゼーションの可能性 –
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2019.9.10 産経新聞「東京都大田区 国内外VBと町工場との連携を支援」 2019.9.13 NNA 「大田区企業、アジアベンチャーと事業創出へ」 |
株式会社リバネスは大田区の委託事業である「スタートアップとものづくり企業の連携創出実証実験事業」において、大田区の町工場とともに、国内外のスタートアップ企業のものづくり支援を開始しました。9月8日(日)には、海外3件、国内1件のスタートアップと町工場が連携した試作開発プロジェクトを大田区の株式会社荏原製作所本社で発表いたしました。
リバネスでは、2016年より海外スタートアップを日本に誘致して共にものづくりや事業開発を行い再び世界の市場に進出する取組み「インバウンドグローバライゼーション」のモデルを構築して参りました。2018年からは、大田区との取り組みである本事業にて、海外スタートアップの試作開発支援と開発費助成の取組みを行っています。今年度は、新たに海外3社・国内1社のスタートアップを募集し、シンガポール、タイ、インドネシア等からは79件もの応募がありました。大田区の町工場との親和性もふまえて採択スタートアップを決定し、本事業において試作開発支援を行います。キックオフイベントの前半では、採択スタートアップとパートナーとなる町工場の発表・表彰、及び各社によるプレゼンテーションを行いました。
また、後半のパネルディスカッションでは、「世界の課題を解決する日本のものづくりの底力 〜インバウンドグローバライゼーションの可能性〜」と題しまして、株式会社リバネス 丸代表取締役グループCEOより講演を行い、大田区川野副区長、有限会社関鉄工所関代表、株式会社荏原製作所浅見取締役代表執行役社長にご登壇いただきました。
<2019年度採択スタートアップによる発表の様子>
インドネシア:「産業廃棄物発、水はけの良い舗装ブロックの開発」 Tech Prom Lab × 有限会社関鉄工所
タイ:「視覚障害者のポータブル点字変換デバイスの開発」ReadRing Co., Ltd. × 株式会社善大工業
シンガポール:「バイオミメティクス型 大気清浄システムの開発:Singapore Heavy Engineering Pte. Ltd. × 栄商金属株式会社
日本:「簡易に三次元構造を展開する折り紙技術の開発」株式会社OUTSENSE × サンケイエンジニアリング有限会社
<パネルディスカッションの様子>
リバネス丸からは、世界中のスタートアップが日本の高い技術力と信頼性に注目をしていることに触れ、町工場・民間企業それぞれが集結し、官民一体となって世界のものづくりニーズに応えていくインバウンドグローバライゼーションの可能性について語りました。
大田区川野副区長からは、新しい産業の創出の場所としての大田区の強みと未来のビジョンについてのお話がありました。大田区は先端技術を支える基盤技術が整った産業構造を持ち、世界32都市・国内49都市を結ぶ日本の玄関・羽田空港があります。このことから、海外企業からも試作開発の相談を多く受けるようになってきたという背景から、2020年の羽田空港跡地の区施設活用スペースの完成に向け、海外スタートアップの誘致や、民間企業の研究開発部門の誘致もはかりたいという話が共有されました。
関鉄工所関代表からは、大田区はもともと仲間まわしを得意とし、切磋琢磨しながら技術を高めてきたという話がありました。また、試作開発後の量産試作・量産・販路開拓まで担い得る大企業との連携にも強い期待が示されました。
また、会場パートナーとしてご参加いただいた株式会社荏原製作所の浅見社長からは、同社が長年大田区に本社を構え地域の町工場に支えられて製造業を進め日本の農業や半導体産業に貢献しててきた時代背景にふれつつ、ポンプ技術を強みに、今回来日したスタートアップの課題解決と事業展開にも貢献していきたいとお話がありました。
このキックオフを皮切りに、開発チームは、半年間に及ぶ試作開発期間を経て、2020年3月6日-7日に開催される第9回超異分野学会(主催:リバネス、後援:大田区 於:大田区産業プラザPiO)内にて、試作したプロダクトの成果を発表する予定です。成果発表をぜひ楽しみになさってください。
【本イベント概要】
https://lne.st/2019/09/03/ota-city_panel/
◆日時:2019年9月8日(日) 13:00〜16:00
◆場所:株式会社荏原製作所本社(住所:東京都大田区羽田旭町11-1)
<応募チームによる特別ショートピッチ>
今回は、残念ながら採択にはもれたものの町工場との連携を強くのぞむ4チームが自費で来日され、ショートピッチをしていただきました。
Robopreneur Sdn. Bhd.(マレーシア)
Aerodyne Group(マレーシア)
Rehab Happy Walk(タイ)
Ecoponics, LLC.(ハワイ)
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス 国際開発事業部 (担当:前田、秋永)
Tel: 03-5227-4198 Email:[email protected]