学生が目指す「iHOPE」を発表!リバネス井上と熊本発のベンチャー企業が熊本大学薬学部で講義を行いました
2020年1月9日(木)、株式会社リバネス代表取締役副社長CTOの井上浄が熊本大学薬学部における「薬学概論2」にて講義を行ないました。当日は薬学部1年生94名が参加しました。
本講義は、熊本大学薬学部の薬学科および創薬・生命薬科学科の1年生を主な対象として、学生が薬学の専門性を生かして社会で活躍するための素地としてアントレプレナーシップを身につけ、精神的にも社会的にも自立した個人として問題意識を持ちそれらを解決することに挑戦する思考性の獲得を目指します。本講義は、iHOPE(Innovative Healthcare-Oriented Program for Entrepreneur)と名付けて、全4回の講義を行います。
最終回となる第4回の講義では、井上が第3回までに講義内で講演した熊本発ベンチャー企業について改めて紹介しました。(株式会社サイディン、クアドリティクス株式会社、株式会社ケイ・アイ・ステイナー、合同会社LST、トイメディカル株式会社、株式会社キュオール、株式会社ワイズ・リーディング)
次に、ベンチャー企業の創業者2名に起業の理由や今後の展望、学生たちへのメッセージなどについてお話しいただきました。
1人目は、熊本大学医学部出身で循環器内科医として働きながらAMI株式会社を立ち上げた小川晋平さんです。小川さんは、大動脈弁狭窄症の早期発見を目指し、胸に当てて心音や心電を分析する「超聴診器」を開発しました。また、2016年の熊本地震のボランティアを経験から、遠隔医療の重要性を実感し、現在、超聴診器を用いた遠隔医療の実現を目指していると語りました。
2人目は、修士課程1年次の2019年1月に、初の滋賀大学発ベンチャーとなる株式会社イブケアを立ち上げた五十棲計さんです。五十棲さんは、リバネスが主催する超異分野学会への参加を機に、毛髪でのストレス測定による未病ケアの実現を目指し起業しました。講演では、「ストレスは悪いと思われがちだが、ポジティブストレスもある。そのバランスを知ることが重要です」と語りました。
その後、井上と小川さん、五十棲さんの3名で「どのような想いを持って活動しているか」等をテーマにパネルディスカッションを行いました。最後に小川さんと五十棲さんからそれぞれ「何事も壮大に動いてください。壮大に動くことでそれが財産になります」「とにかくやりたいことをやってください」と学生にエールを送りました。
講義の最後には、学生による「iHOPE」に関するプレゼンを実施しました。これまでの講義を通じ、13チームが交わしてきた課題(Question)や熱(Passion)などについての議論を元に、最終的にチームで目指す「iHOPE」についてそれぞれ発表しました。睡眠時間についてやストレスを軽減するための呼吸法について、スマートフォンを扱う時間を減らす方法など学生ならではの柔軟な発想が数多く提案されました。
学生の発表を聞いた熊本大学薬学部甲斐広文学部長より「学部の1年生でアントレプレナーシップを学べるところは他にない。とても貴重な経験をしています。今後の活動にいかして欲しい」と講評をいただきました。
熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアムでは、今後も学生たちの活動のサポートおよび熊本テックプランターへのエントリーに向け伴走してまいります。
【本件に関するお問い合わせ】
熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアム事務局
株式会社リバネス自然共生型産業研究所
〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1 熊本大学くまもと地方産業創生センターベンチャー支援室
TEL:050-1745-9826 MAIL:[email protected]