【第9回超異分野学会】リバネス研究費アワード2020/2020年3月7日11:00〜@大田区
リバネスが主催する第9回超異分野学会 本大会(2020年3月6-7日(金、土))内で、リバネス研究費特別セッションPart2「リバネス研究費アワード2020」を開催いたします。
2019年1月から12月までにリバネス研究費に採択された若手研究者から6名が、研究に対するビジョン、現在取り組んでいる研究の背景や意義、その研究が進展した先にどんな世界があるかについてプレゼンテーションを行います。会場からの投票によって、最も異分野融合に相応しいと認められた若手研究者に、リバネス研究費アワード2020をお贈りします。
自分のアイデアを形にするために今まさにチャレンジをしている若手研究者は、どのような視座で世界を見ているのでしょうか? 本セッションでは、会場の参加者にも発想を広げていただき、一緒に新たな研究を始めるきっかけを作っていくことを目指します。
本セッションのテーマに限らず、様々な切口から研究者、スタートアップ、大企業でディスカションするプログラムをご用意しております。
聴講者を募集しておりますので、奮ってご参加ください。大会ウェブサイト(以下参照)にて受け付けております。
〈リバネス研究費特別セッションPart2〉
リバネス研究費アワード2020
日時:2020年3月7日(土)11:00〜12:00
場所:大田区産業プラザPiO(〒144-0035 東京都大田区南蒲田1-20-20 1F〜4F )
最寄駅:京急蒲田駅
地図:https://www.pio-ota.net/access/
<発表者>
〈池田理化再生医療研究奨励賞〉
青山学院大学理工学部 化学・生命科学科 助教
鹿島 誠 氏
「プラナリアから学ぶ自然な全能性幹細胞の扱い方」
全能性幹細胞とは、自己複製能とすべての細胞種に分化できる全能性を持つ細胞である。ES細胞やiPS細胞は特定の培養条件下でしか維持できない「人工的な」幹細胞であり、生体内では容易に癌化してしまう。一方で、プラナリアは生体内で常に全能性幹細胞を維持することで、非常に高い再生能力を有している。私は、プラナリアは用いて「自然な全能性幹細胞の扱い方の発見」と「哺乳類細胞への応用」を目指し研究を行っている。
〈日本ハム賞〉
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
佐伯 真二郎 氏
「ラオス農村部の栄養不良改善に向けたヤシオオオサゾウムシ養殖事業における、昆虫養殖技術の農村最適化研究」
私達は昆虫食の研究を通じ昆虫は栄養が豊富、と啓蒙してきました。しかし「ラオス人は昆虫をよく食べるが栄養が足りない」と知り、食文化の現場に研究が届いていないことを突きつけられました。2017年から保健NGO、ISAPHとともにラオスで昆虫養殖を栄養改善へとつなげる第一歩を踏み出しました。今回は養殖昆虫の一つ、ヤシオオオサゾウムシの基礎研究を深めることで、2020年から始まるJICAの協力事業採択に至った話をします。
〈ダスキン開発研究所賞〉
千葉大学予防医学センター 特任准教授
鈴木 規道 氏
「生活スタイルとシックハウス症候群・アレルギーの関係
~掃除の頻度や質は疾患予防につながるのか?」
「どのような⼈」(例:年齢、性別、疾患歴)が、「どのような住宅」(例:構造、断熱性能、築年数)に住み、「どのような⽣活スタイル」(例:掃除頻度や質、窓開け換気)を送っているのか。シックハウス症候群やアレルギー疾患との関係を明らかにするため全国調査を⾏う。本調査をきっかけに、縦断的な疫学調査へと発展させ、エビデンスに基づいた「疾患を予防」する「⽣活スタイルの提案」を行う事を⽬的としている。
〈ホメオスタシス調節研究推進賞〉
慶應義塾大学医学部 生理学教室 博士4年/ 日本学術振興会 特別研究員(DC)
久松 大介 氏
「超高齢化社会に向けた「老化」そのものを標的とした新規治療法の可能性」
超高齢化社会を迎えた日本において、加齢関連疾患の新規治療法の開発は極めて重要である。近年、臓器や組織を構成する分化細胞のもととなる組織幹細胞も加齢に伴い特性が変化することが明らかになりつつあり、幹細胞老化が臓器・個体レベルの老化に影響を及ぼす可能性が示唆された。我々も骨芽細胞や脂肪細胞などへ分化する間葉系幹細胞(MSC)の老化表現型を調べ、MSCの分泌因子のひとつが様々な組織の加齢性機能障害を回復させることを明らかにした。本発表では、この分泌因子による新規治療法の可能性について概説する。
〈日本の研究.com賞〉
東北大学大学院情報科学研究科 博士後期課程3年
松田 耕史 氏
「特定の言語に依存しないエンティティ間関係知識の大規模獲得」
人工知能が利用可能な構造化された知識を、文書データから自動的に抽出することができれば、様々な分野に深く精通した人工知能を実現することができます。私はそのために必要な「教師データ」を、既存のデータベースとウィキペディアから全自動で生成する方法について研究しています。この技術は日本語・英語など特定の言語に依存せず、どの言語に対しても適用可能なので、様々な言語で書かれた知識を融合して統一的に扱うことが可能になります。
〈大正製薬ヘルスケア・ビューティケア賞〉
兵庫県立大学大学院 環境人間学研究科 環境人間学専攻
栄養教育・栄養生理学研究室 博士後期課程 1年
湯面 百希奈 氏
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用が若い女性の体型感・食行動に与える影響」
日本人若年女性はやせ志向が強く20代の約2割がやせに分類されるが、SNSの発達に伴いネット上で他者と繋がる機会が増えやせ志向がさらに強まった可能性がある。そこで、女性のやせの予防と改善に資するため、SNS利用が女性の体型感や食行動に及ぼす影響をウェブ調査により精査することとした。本発表では、研究の紹介と併せて体型感把握のため開発中のボディイメージ質問紙についてもその一部を紹介する。
——————————————第9回超異分野学会本大会概要——————————————-
大会テーマ:知識製造業の新時代
開催日時:
2020年 3月6日(金) 09:00~18:00(18:00~20:00 懇親会)
2020年 3月7日(土) 09:00~18:00(18:00~20:00 懇親会)
主催:株式会社リバネス
開催場所:大田区産業プラザPiO
参加費:アカデミアの方・発表者 無料、企業の方 113,960円(税込)
大会URL:https://hic.lne.st/conference/hic2020/