TECH PLANTER フィリピン大会:最優秀賞は、デラサール大学発チームAniTech「果実の流通過程での腐敗を防ぐスマートナノセンサーシステムの開発」
株式会社リバネスは、シンガポール、マレーシア、そして先日設立が完了したフィリピンに現地法人を構え、現地機関とアジア全域の40以上の大学との連携を強化してきました。現在では、東南アジア6カ国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム)において、リアルテックベンチャーを発掘・育成するエコシステム「TECH PLANTER」を展開し、約1,000のベンチャーや大学内の研究チームが参加する、東南アジア最大のベンチャー発掘・育成プラットフォームに成長しています。昨年度より、COVID-19流行下においても、オンライン形式で活動を継続しています。
2021年度シーズンの第一弾は、フィリピン大会です。これまでの5年間で国内178チームのエントリーがありました。今年度は、36の応募チームの中から選ばれた9チームのファイナリストが、先日5月15日の最終選考会でプレゼンテーションを行いました。
10名の審査員による審査の結果、最優秀賞は、デラサール大学発の研究者チームAniTechに決まりました。テーマは、「果実の流通過程での腐敗を防ぐスマートナノセンサーシステムの開発」。フィリピンの主力農産物はバナナやマンゴーなどの果物ですが、収穫後の流通過程で一定量の腐敗や品質低下が発生しており、それを科学的・定量的に検出できていないという課題があります。同チームは、大学研究室にてナノワイヤーによる微量気体検出センサーを基礎開発しています。今後はプロトタイプの開発や、会社設立、そして東南アジア域内での産業現場への導入などさらなる発展が見込まれます。東南アジア固有課題の解決のために重要なテーマだと見込まれ、このたびの選出に至りました。
以下に受賞結果をお知らせします。
最優秀賞:
チーム名:AniTech
テーマ:Smart Nanotech-Integrated Sensor System for Post-Harvest/Supply Chain Applications
「果実の流通過程での腐敗を防ぐスマートナノセンサーシステムの開発」
受賞内容:賞金 3,000 SGD、TECH PLANTER SOUTHEAST ASIA FINAL での発表権利
リバネス賞:
チーム名:PhilGari
テーマ:Ready-to-eat granulated cassava
「顆粒状のキャッサバ食品の開発と、保存食・非常食への応用」
受賞内容:TECH PLANTER SOUTHEAST ASIA FINAL での発表権利
三井化学賞:
チーム名:Instalimb Solutions Philippines, Inc.
テーマ:Super low-cost 3D-printed prosthetics using AI for everyone in need
「AIスキャンと3Dプリンティング技術による廉価な義肢装具の開発・普及」
今後もリバネスでは、TECH PLANTERを通し、各チームが取り組む東南アジアのディープイシューの解決に向けて活動を継続します。また、現地パートナーからの支援を斡旋し、そして日本企業が持つ技術や事業経験を共有することで、日本と東南アジアが一体となって発展していくことを目指します。
東南アジア6カ国でのDEMO DAY開催日程
5月15日(土)フィリピン大会 (実施終了)
5月29日(土)インドネシア大会
6月12日(土)ベトナム大会
6月26日(土)マレーシア大会
7月10日(土)タイ大会
7月24日(土)シンガポール大会
8月21日(土)アジアファイナル
*各DEMO DAYの審査員やファイナリスト詳細については順次、TECH PLANTERのウェブサイト上で発表して参ります。続報にご期待ください。
本件に関するお問合せ
株式会社リバネス 創業開発事業部
武田・上野 [email protected]