【オンラインセミナー参加者募集】オートファジー活性で健康社会を築くために
2016年に大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、オートファジー現象が広く一般にも認知されるようになりました。オートファジーとは「自食作用」と呼ばれ、生物が細胞内のタンパク質などを分解し、それを再利用している現象のことです。食品に含まれているポリアミンの1種であるスペルミジン、ポリフェノール類のレスベラトロールやカテキン、カロテノイドの1種であるアスタキサンチンなどが、オートファジーを活性化することが明らかになってきました。他にも、ザクロ果皮に含まれるエラグ酸の腸内細菌代謝産物であるウロリチンも活性が確認されています。このような成分がオートファジー活性を示すことに加えて、その現象が、老化や免疫など、健康維持にも大きく関与していることが見いだされています。大阪大学教授吉森保氏らの研究により、そのメカニズムが詳細に理解され、オートファジー活性を測るための指標も確立されています。これらの研究は、日本が世界に先駆けて切り拓いてきた新しい領域であり、その成果を社会に還元し、日本が牽引する新たな産業として確立していくことが期待されています。一方で、どうやら健康に良いらしいというだけの理解で、オートファジーという言葉だけが独り歩きし、間違った認識や使われ方がされている例も散見されるようになってきました。
日本が世界に誇る研究成果を正しく理解し、科学的根拠に基づいた活用の仕方もまた日本発で発信していくためには、どのような仕組みが必要なのでしょうか。
オートファジー現象に関する研究成果は、健康食品、化粧品、医薬品など様々な産業分野で活用が期待されていますが、本セミナーでは、特に健康食品分野に着目し、オートファジー現象の国際的な科学的評価ルールの構築やその活性評価に基づく健康関連の新たな市場開拓のために重要な要素について議論します。
オンラインセミナー概要
日時 | 2022年1月20日(木)16:00-18:00 |
形式 | オンライン |
参加費 | 無料 |
対象 | 健康食品、医薬品、化粧品等でのオートファジー現象に関心を持つ企業や研究者 |
登壇者情報
株式会社AutoPhagyGO
代表取締役社長
石堂 美和子 氏
株式会社ダイセル
ヘルスケア SBU 事業推進室事業戦略グループ マネージャー
卯川 裕一 氏
株式会社リーランド
代表取締役
継田 治生 氏
株式会社オルトメディコ
臨床学術課 主任
馬場 亜沙美 氏
モデレーター 株式会社リバネス 知識創業研究センター センター長 岡崎 敬