【リバネス20周年記念企画・第9弾】20代のベンチャー創業者12人と共に、 中学・高校生向けのアントレプレナーシップ教育を開始

【リバネス20周年記念企画・第9弾】20代のベンチャー創業者12人と共に、 中学・高校生向けのアントレプレナーシップ教育を開始

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘)は、リバネスグループが出資や共同研究開発等を通じて応援する20歳代のディープテックベンチャー創業者12人とともに、中学・高校生向けのアントレプレナーシップ教育を開始します。

12名の若手創業者たちは、自らの強い意思と行動力で世界を変えるためにベンチャー企業を興し、今まさに科学・技術を用いた地球規模の課題解決に取り組んでいるアントレプレナーです。彼らの実体験から得られる学びと、リバネスの20年間にわたり培った教育開発のノウハウを組み合わせて、オリジナルの教育プログラムを開発し、全国の中学・高校に出前教室を実施します。

本取り組みを契機に、リバネスでは、未来を創る若手経営者と共に、これからの時代に必要な「自らの意思で新境地に飛び込み、未知の事柄に挑戦し続ける」創業家(そうぎょうか)的マインド・姿勢をもつ次世代を増やし、アントレプレナーシップを醸成するためのプログラムやしくみを学校現場に広めていきます。

2022年6月1日より本プログラムの実施を希望する学校の募集を開始します。
ご関心のある学校関係者の皆様からのご連絡をお待ちしております。

理科離れの次は、アントレプレナー不足を解決する

株式会社リバネスは、今から20年前の2002年6月14日、当時20歳代前半の理工系大学生・大学院生15人が創業したベンチャー企業です。創業当時、日本では「子どもの理科離れ」が深刻な社会問題として取り沙汰され始め、誰よりも研究の面白さを知っていた創業メンバーは、「自分たちの手でこの問題を解決したい」という思いから、資金も知財もビジネス経験もないまま研究者のみでリバネスを創業しました。会社経営に必要なものは何も持っていなかった創業メンバーが唯一もっていたものは、『研究への思い』。その情熱と研究の魅力を未来を担う子どもたちに伝え、次世代の研究者仲間を増やそうと、日本で初めて先端科学の出前実験教室をビジネス化しました。

今もなお、科学教育はリバネスの基幹事業として規模を拡大し、100社以上のパートナー企業と共にのべ20万人以上の子どもたちに科学・技術の魅力を届け、理科離れを防ぐに至りました。さらに、当時リバネスの出前実験教室を受けた子どもたちが、大学院へと進学した後に同じ志をもった仲間としてリバネスの活動に参加する循環が生み出され始めています。

このリバネスが20年間で培った教育のノウハウとナレッジを、同じく20歳代で創業した次世代たちへと継代し、彼ら自身が教育活動を推進しながら後輩のアントレプレナーを育てていくという、科学教育の次の循環を生み出したいと考え、今回の取り組みを開始しました。

今後、アントレプレナーシップ教育に関する環境整備やナレッジ・経験が不足している学校教育現場において、本気で世界を変えるために立ち上がった本物のアントレプレナーたちとの出会いを通じて、子どもたちの気づきや学びの機会を創出し、日本の課題であるアントレプレナー不足の解消を目指します。

【アントレプレナー紹介】

折り紙構造物を用いた宇宙建築教育


高橋 鷹山 (28歳)
たかはし ようざん
株式会社OUTSENSE 代表取締役 CEO
大学院時代に、大型構造物の研究をするためにJAXA特別利用共同研究員としてJAXA研究室に所属するも、研究と実現性の乖離を感じ大学院退学と同時に退席。月に家を建てることを目指して、MAKERSUNIVERSITYやTSGなどのビジネスプログラムに参加しつつ、ispaceインターンとして民間宇宙開発について学ぶ。現在は、株式会社OUTSENSEの代表として、宇宙で人が暮らす時代の構築を目指し、事業化に従事。

「人工生態系」技術を活用した環境教育


高倉 葉太 (27歳)
たかくら ようた

株式会社イノカ 代表取締役CEO
1994年生まれ。東京大学工学部を卒業、同大学院暦本純一研究室で機械学習を用いた楽器の練習支援の研究を行う。在学時代にはハードウェアの開発会社を設立し、2019年4月に株式会社イノカを設立。2021年10月より一般財団法人 ロートこどもみらい財団 理事に就任。同年、Forbes JAPAN「30 UNDER 30」に選出。

ストレスを測定・分析するヘルスケア教育


五十棲 計 (26歳)
いそずみ けい

株式会社イヴケア 代表取締役
2018年3月、同大学の大平雅子准教授研究室(当時・現教授)で行っていた毛髪によるストレス分析研究にスタートアップ企業が興味を示し、起業を勧められる。2019年1月滋賀大学発のベンチャー第一号として五十棲が代表取締役、大平教授が技術面を担当する取締役となって株式会社イヴケア設立。2020年フォーブズジャパンが選ぶ30UNDER30JAPAN2020に選出。

小規模分散型水循環システムを使った水教育


前田 瑶介 (29歳)
まえだ ようすけ

WOTA株式会社 代表取締役CEO
徳島県出身。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院工学系研究科建築学専攻(修士課程)修了。中学校では生物由来素材の強度を、高校では食品由来凝集剤の取得方法を、大学では都市インフラや途上国スラムの生活環境を、大学院では住宅設備(給排水衛生設備)を研究。ほか、デジタルアート制作会社にてセンサー開発・制御開発に従事。

食料廃棄物に着目したフードロス教育


葦苅 晟矢 (28歳)
あしかり せいや

株式会社エコロギー 代表取締役
大学に入学後、模擬国連活動をきっかけに食料問題と昆虫食に興味を持つ。早稲田大学商学部卒業後に理転して同大学院先進理工学研究科に入学。現在、株式会社ECOLOGGIEの代表としてビジネス展開とともに、早稲田大学と東京農工大学と共同で昆虫テクノロジーの社会実装を実現するための研究開発に取り組んでいる。

人工衛星に関する宇宙教育


小林 稜平 (24歳)
こばやし りょうへい

株式会社ElevationSpace 代表取締役 / CEO
秋田高専在学中の19歳の時に宇宙建築に出会い人生が変わる。卒業後、東北大学に編入学し建築学と宇宙工学を専攻。大学在学中には人工衛星開発プロジェクトや次世代宇宙建築物の研究に従事し、宇宙建築において国内1位、世界2位を獲得。また、Tohoku Space Communityを立上げ、東北を宇宙で活性化させることを目指し活動。宇宙ベンチャーを含む複数社でのインターンを経て、東北大学の准教授と共同で株式会社ElevationSpaceを起業。

不整地ロボットユニットを使ったロボティクス教育


寺嶋 瑞仁 (29歳)
てらしま みずひと

株式会社CuboRex 代表取締役
1993年生まれ、和歌山県有田郡出身。和歌山高専知能機械工学科、長岡技術科学大学機械創造工学課程卒業。2016年株式会社CuboRex設立。学生時代からロボコンに精力的に打ち込み、全国準優勝など多数。レスキューロボットの研究をベースに、2017年James Dyson Award国内第3位。国際トップ20入賞。総務省異能ジェネレーションアワード「その他業務実施機関がおもいつきもしない分野」部門賞等受賞。

衛星データ及びAI技術を通じた社会課題解決型探究教育


坪井 俊輔 (27歳)
つぼい しゅんすけ

サグリ株式会社 代表取締役CEO
横浜国立大学理工学部機械工学科・材料系学科を卒業。民間初、宇宙教育ベンチャーの株式会社うちゅうの創業及び代表取締役CEOを務める。同年ルワンダに赴き、教育活動を行う中で、現地の子どもが各々夢を持ちつつも、卒業後、農業現場で働くことを知る。2018年、途上国低所得農家の経営発展を実現し、将来的に子どもが人生の選択肢を増やせる状況を目指し、サグリを創業。2020年世界経済フォーラムが任命するGlobal Shaperとして選出。MIT テクノロジーレビュー 未来を創る35歳未満のイノベーターの1人に選出。農林水産省 「デジタル地図を用いた農地情報の管理に関する検討会」 委員、情報経営イノベーション専門職大学 客員教授、ソフトバンクアカデミア13期生

宇宙エレベーター開発プログラム


須知 高匡 (24歳)
すち たかまさ

Zip Infrastructure株式会社 代表取締役
宮城県出身。幼いころから宇宙が好きで、大学では、超小型衛星や惑星探査ローバCANSAT等の開発に関わる。 宇宙エレベータの昇降機の開発も経験するが、宇宙エレベータ実現のためには資金面と技術面の両輪を回すことが必要と気づき、Zip Infrastructure株式会社を2018年7月に起業。昇降機開発の技術を活かした交通インフラ「自走型ロープウェイ」事業を主に行っている。

物理シミュレーションを活用したロボット開発


市川 友貴 (24歳)
いちかわ ゆうき

HarvestX株式会社 代表取締役社長
2020年、千葉工業大学情報工学科卒業。在学中に個人事業主として、農業用組み込み機器や植物工場のFA設計などを請け負う。その過程で植物工場の課題や可能性を認識し、 HarvestXプロジェクトの立ち上げ、「虫媒に代わるいちごの自動授粉ロボットシステムの開発」で未踏スーパークリエータに認定される。その後、東京大学本郷テックガレージで出会った服部氏、渡邉氏と共にHarvestX株式会社を設立。

微生物多様性がもたらす健康な都市のつくりかた


伊藤 光平 (25歳)
いとう こうへい

株式会社BIOTA 代表取締役
高校時代から慶應義塾大学先端生命科学研究所で微生物群集の研究に取り組み、都市や建築環境を対象に情報生命科学を用いた研究に従事。卒業後、株式会社BIOTAを設立し「微生物多様性を高める都市デザイン」の事業に取り組んでいる。Forbes JAPAN「30UNDER30」選出、TOKYO STARTUP GATEWAY 2020 最優秀賞、SONY U24 CO-CHALLENGE 2020 準グランプリなど。

繊維加工技術を活用した繊維工学教育


長曽我部 竣也 (24歳)
ちょうそかべ しゅんや

FiberCraze株式会社 代表取締役社長
研究領域は高分子物性。大学では化学系を専攻し、学部4年次に高分子を扱う研究室に配属後、その研究室が特許として持つ化学フィルム・繊維の特殊加工技術に魅了され、社会実装をするべく企業との連携を図る。現在は修士課程で研究を行いながら、技術の事業化を進めている。

【実施の流れ】
①実施に関するヒアリング :参加人数やテーマ、内容に関する打ち合わせをします。
②事前アンケート :生徒に事前アンケートにご回答いただきます。
③プログラム確認 :ヒアリングに基づいた教室を作成し、内容確認・準備します。
④教室実施 :出前実験教室と創業者の講演を行います。
⑤事後アンケート :生徒に事後アンケートにご回答いただきます。
⑥報告 :報告書を持って教室の実施報告を行います。

上記を約5週間かけて実施いたします。
その間に、担当の先生との打合せを2-3回実施いたします。

【実施形態】

実施形態 出前形式
実施対象人数 上限32名/回
所要時間 90分程度
実施テーマ 12のテーマの中からお選びいただきます。
(例:情報科学、AI、ロボティクス、環境教育、食料問題等)
実施時期 ご相談ください。
実施費用 プログラム内容に応じて、ご相談ください。(45万円〜)

中高生に起業家教育 リバネス、20代経営者12人と連携
2022年6月7日 18:00 [日本経済新聞]

【リバネス教育開発事業部について】
教育開発事業部は「次世代の可能性を引き出し、未来の仲間を作る」をミッションとして、学校・企業・大学・自治体と連携した次世代育成に取り組んでいます。高等学校においては、2022年度から学習指導要領の改訂に伴い、探究授業が必修となりました。教育段階から、研究的思考に加えてアントレプレナーシップ、グローバル連携等をキーワードとして主体性を持つ次世代人材の育成を進める土台と評価システムが今後益々重要になっていきます。このような環境下において、教育開発事業部では中高生を対象に「科学技術の認知向上」「研究的思考の育成」「未来研究テーマの共創」を実行することにより、研究アウトリーチと研究プログラム開発による未来の仲間作りと、次世代との未来研究テーマの共創を企業、大学・研究機関、財団・省庁、学校法人など各種パートナーと開発を進めています。https://lne.st/about/division/ed/

【本件に関する問合せ】
株式会社リバネス
教育開発事業部 担当:齊藤、木村
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]