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東京工業大学と行った、 研究牧場での放牧管理手法に関する研究成果が、 国際学会においてBest Student Paper Awardを受賞しました。

東京工業大学と行った、 研究牧場での放牧管理手法に関する研究成果が、 国際学会においてBest Student Paper Awardを受賞しました。

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CKO:井上浄)は、東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系大橋匠准教授と共に、リバネスが所有する研究牧場「益田実証ファーム」において、首輪型センサで得られた放牧牛の行動データを活用した、人の目が届かない耕作放棄地における放牧牛に適した管理手法に関する研究を2021年に開始しました。

この度、本研究の成果が、アメリカ合衆国で開催された国際学会「International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (AHFE2022)」にて、Best Student Paper Awardを受賞しました。

論文情報:
Takizawa, N., Washio, T., Fukawa, M., Takeda, K., Ito, H., Saijo, M., Ohashi, T.  (2022). Human-Centered Design of Cattle Behavior Monitoring System for Grazing in Abandoned Farmland. In: Matteo Zallio (eds) Human Factors in Accessibility and Assistive Technology. AHFE (2022) International Conference. AHFE Open Access, vol 37. AHFE International, USA.
https://doi.org/10.54941/ahfe1001650

 

【研究の背景・目的】

牛の放牧は、耕作放棄地等の再生利用や、飼料コストの削減などの観点から、農林水産省も推奨する飼育管理法です。しかし、既存の集約管理と異なり、人の目が届かないところへ牛が移動してしまうことから、放牧中の牛の行動は十分に把握ができていませんでした。
そこで、益田実証ファームの放牧牛に、東京工業大学COI『サイレントボイスとの共感』地球インクルーシブセンシング研究拠点※1において開発された首輪型センサPETERを装着し、得られた放牧牛の位置情報や行動パターンのデータの活用方法をデザインし、生産者にとって省力的な放牧牛管理手法の開発を目的として行いました。

本研究において、放牧牛の行動データを農家に通知するためのユーザインタフェース(UI)の開発に人間中心設計を取り入れました。設計されたUIは、家畜の異常行動をセンサが検出した際に、農場関係者間のコミュニケーションを生み出し、対処を促すものでした。人手不足が深刻な畜産業において、人間中心設計のプロセスが有効であり、ITのさらなる導入が有効であることが確認されました。


▲Best Student Paper Awardを受賞した滝沢さん(東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系 修士課程2年)

本件に関するお問い合わせは以下までお願いします。

【お問い合わせ先】
株式会社リバネス 農林水産研究センター(担当:尹(ゆん)、宮内)
E-mail:[email protected] TEL:03-5227-4198