バイオテックグランプリ2022速報:最優秀賞はMBFが受賞

バイオテックグランプリ2022速報:最優秀賞はMBFが受賞

2022年9月24日(土)にバイオテックグランプリ2022がセンターオブガレージにて開催され、最優秀賞と企業賞の受賞チームを決定いたしました。

テックプランターは、2020年シーズンより、「未解決の課題 “ディープイシュー” に対して、科学技術の集合体 “ディープテック” で解決する、Deep Issue & Deep Tech Explorer」にコンセプトを進化させて推進しています。

また本年度、審査基準としてこれまでの「新規性・実現可能性・世界を変えそうか・パッション」の4つに、新たに「海外への展開力」を加えました。アーリーステージからグローバルを見据えることを促すとともに、リバネスが主催している海外テックプランターのアラムナイ1126チーム(2022年9月1日時点)等との連携による新展開を加速することを意図しています。

当日は、テックプランター2022に応募いただいた349チームの中から選ばれたバイオテックグランプリのファイナリスト12チームが、微生物や細胞工学、遺伝子工学、脳科学、触媒化学、AIなどのテクノロジーを活用し、世界の課題解決に向けた想いを熱くプレゼンテーションしました。

そして、栄えある最優秀賞に輝いたのは、「MBF」です。

MBFの樋脇 治氏(広島市立大学)は「高精度な非侵襲脳機能計測を可能にする磁界プローブ型BMI」と題したプレゼンテーションを行いました。新規に考案した頭皮上に置いたコイルで脳信号を非侵襲的に計測する技術を用い、脳の潜在的な情報を高時空間分解能で読み取りコンピュータにつなげる、高精度ウェアラブルブレインマシンインタフェースを実現するというビジョンを話しました。まだ技術開発段階ではあるものの、日本発の技術で脳情報の高精度な可視化が実現すれば、人の”心”への理解が一挙に進むことが期待できるほか、パートナー企業がそれぞれの知識やアセットを寄せ合うことでチームを応援していこうという期待と覚悟を込めた受賞となりました。

 

最優秀賞を受賞したMBFのメンバーと審査員一同

 

企業賞・最優秀賞一覧

チーム名 テーマ名 受賞
エコセル株式会社 細胞社会のデザインを加速しバイオ業界に貢献する ユーグレナ賞
株式会社bacterico パフォーマンス最大化・パーソナル菌サプリ「Bi-fit」 キリングループ賞
株式会社ユーブローム 肌のマイクロバイオームデザイン
株式会社ミーバイオ 光スイッチタンパク質のバイオ生産への社会実装
エピストラ株式会社 バイオ産業の生産条件の最適化 サントリー賞
MBF 高精度な非侵襲脳機能計測を可能にする磁界プローブ型BMI 最優秀賞
明治ホールディングス賞
Nanocat Gold 担持金ナノ粒子を用いた酒類などの飲料の香りの制御 リアルテックファンド賞
Protein Burden 1細胞レベルでのタンパク質生産最適化
ゼニコケット ゼニゴケ合成生物学プラットフォームの開発 ロート賞
バイオセンシングチーム ウイルスが存在すると光る試薬の開発
バリアキーパー ストレス性腸疾患のゼロ社会の実現
サーキュラーセルカルチャーコンソーシアム サーキュラーセルカルチャーによる培養食料生産 アサヒ賞
三井化学賞

 

一般投票結果(審査員以外のパートナー企業参加者およびファイナリストチームによる投票)

1位 サーキュラーセルカルチャーコンソーシアム
2位 MBF
3位 エピストラ株式会社
Protein Burden

 

デモデー実施概要

  • グランプリ名:バイオテックグランプリ2022
  • 場所:センター・オブ・ガレージ(〒130-0003 東京都墨田区横川1丁目16−3)
  • 開催日時:2022年9月24日(土)13:00-19:00
  • 参加対象:クローズド・事前登録制にて開催(エントリーチーム、パートナー企業、スーパーファクトリーグループ・プロフェッショナルサポーター)
  • ウェブサイト: https://techplanter.com/biotech/2022/
  • 関連グランプリ : バイオテックグランプリ