2023年 新年のご挨拶

2023年 新年のご挨拶

2023年が始まりました。

2022年は、健康、社会、自然といった地球の基盤が揺るがされた1年でもありました。数年来続いている新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、地球環境の変化による大規模水害といったネガティブなニュースも多く飛び込んできました。今、世界は大きく変化する混沌の時代にあり、各個人においても自身のあり方をもう一度考え自身の意志で行動することが問われています。リバネスにおいても「大人虎変をやり遂げる」べく、わたしたち全員が自己改変を試みる1年にしました。

そして2022年はリバネスにとって設立20周年の区切りの年でした。コーポレートロゴを変えオフィスを増床し迎えた5月には、井上が新たに代表取締役社長CKOに就任し、組織としても設立以来初となる、共同社長制(Co-President体制)にアップデートを行いました。さらに、8月には100%子会社の株式会社リバネスナレッジを設立、2020年に立ち上げた株式会社リバネスキャピタルとともに、より効果的な知識製造業を行うリバネスグループのコアとなる3社体制の構築を行い、次の20年を創るための基盤を強化しました。

しかし、新生リバネスが次に向かう未来には、課題が山積しています。
全世界の目標となっている脱炭素の達成を見ても、国際的・政治的な枠組は進んでいるものの、わたしたち人類は解決に向けたコアとなる技術すらいまだ手に入れることができていません。また、国内に目を向ければ、ものづくりを中心とした日本の「知識」の置かれた状況は危機的です。少子化は確実に日本の地域の活力を奪い、2050年には居住地域の半数以上が少子高齢化となりいずれ消滅しうるという指摘もでてきています。地域の改革は待ったなしの状況です。

一方で、視点を広げれば日本を取り巻く環境の中には、明るい事実も見出せます。地理的に近接し歴史的・民族的・文化的にも関係性の深く、人口が増加している東南アジアが正に今、発展期に入っています。これからの20年、日本の未来は東南アジアと共に再び成長期に突入できるかどうかにかかっているといっても過言ではないでしょう。

2023年、リバネスグループは「日本の地域と東南アジアを接続する」勝負の年です。双方の接続を活発化し、流動性をあげ、掛け声だけのグローバルではない真のプラットフォームを創り上げていきます。そして、東南アジアとともに地球貢献につながるプロジェクト・事業を同時多発的に生み出していくために、わたしたちが強い意志を持って決断し行動していくことが、今年の最大の挑戦になります。

今、日本そして世界においても、縦横無尽に事を仕掛けるアントレプレナーシップを持った人材が足りていません。この一年、リバネスのサイエンスブリッジコミュニケーター®︎が、誰よりもリーダーシップを発揮して先陣を切って仕掛けることをお約束します。そのプロセスでわたしたちが製造した知識は、リバネスユニバーシティーの場ですみやかに共有し、未来の地球貢献型リーダーとともに世界を変える事業を生み出していきます。

2023年は、これまでにしっかりと築き上げた知識製造業の土台を効果的に活用し、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」というビジョンに向けて飛躍してまいります。

 

2023年1月4日
株式会社リバネス
代表取締役社長COO 高橋修一郎
代表取締役社長CKO 井上浄