【実施報告】第60回日本生物物理学会年会にて特別企画ピッチコンテストとランチョンセミナーを実施しました
株式会社リバネス（代表取締役グループCEO：丸 幸弘、以下リバネス）は、2022年9月28日（水）～30日（金）に実施された第60回日本生物物理学会年会において、特別企画「生物物理学会ピッチコンテスト」を実施しました。本企画は一般社団法人日本生物物理学会と連携し、学会における企業の参画を促進する目的で実施しました。
近年アカデミアでの研究活動においては、基礎研究の重要性への理解もさることながら、研究成果の社会還元の観点から、企業（産業界）と連携した研究活動への意識が高まっています。また、研究成果の社会実装を目指す研究開発型ベンチャーへの関心も高まっています。
いわゆる学会の場においては、アカデミアの研究者同士のディスカッションやコミュニケーションだけでなく、企業（産業界）との接点がシームレスに形成されることが重要だと考えられます。従来から企業によるブース展示などの取り組みはありましたが、産学間で研究内容に関するディスカッションや連携を創出する機会をさらに多く生み出していく必要があります。
そこで、この度リバネスは生物物理学会の年会において、研究者が自らの研究内容をわかりやすく簡潔に紹介する5分ピッチを実施し、企業との連携の機会を探索する企画を試行的に実施いたしました。
本企画は、研究成果を社会還元したい想いをもつ研究者を事前に募り、自らの研究とアイデアをプレゼンする場です。研究成果の事業化を目指す各企業からは審査員を招き、発表するアイデアに質疑応答及びフィードバックをいただきました。また、自社との連携の機会創出を目指して、それぞれ1件ずつの企業賞を設置・授与していただきました。
＜ピッチコンテスト企画 実施概要＞
日時：9月28日（木）19:00〜20:30
会場：函館アリーナ 武道館A
主催：株式会社リバネス
共催：一般社団法人日本生物物理学会
▼審査員一覧
| 所属 | 氏名 |
| 株式会社アンプラット 代表取締役社長兼CEO | 三澤 拓真 氏 |
| 株式会社イノカ 代表取締役 CEO | 髙倉 葉太 氏 |
| 株式会社MEMORY LAB 代表取締役社長・CEO | 畑瀬 研斗 氏 |
| 東京大学 先端科学技術研究センター 准教授 | 太田 禎生 氏 |
| 株式会社リバネス 製造開発事業部 部長 | 岡崎 敬 |
※東京大学 太田氏は第54回日本生物物理学会にて若手奨励賞を受賞しており、シンクサイト株式会社の共同創業者兼CSOでもあります。
▼発表者と受賞結果一覧
| 順 | 名前 | 所属 | タイトル | 受賞 |
| 1 | 新谷 正嶺 | 学校法人中部大学 | 電子顕微鏡ライブイメージング；生体ダイナミクス計測の破壊的イノベーション | イノカ賞 |
| 2 | 山口 智之 | 野崎徳洲会病院 附属研究所 |
強化学習を利用した生物モデル | |
| 3 | 川﨑 俊輔 | 京都大学 | RNAを活用した新しい分子検出プラットフォーム | リバネス賞 |
| 4 | 平野 泰弘 | 大阪大学 | 手持ちの顕微鏡を超解像顕微鏡に！- expansion microscopyの可能性 | アンプラット賞 |
| 5 | 車 兪澈 | 海洋研究開発機構 | 誰でも簡単人工細胞キット | MEMORY LAB賞 |
| 6 | 大喜多 弘隆 | 大阪大学 | ナノダイヤモンド量子タグの応用と可能性 |
また、同日の昼には「研究者として生きる道はアカデミアだけではない」と題し、リバネスがランチョンセミナーを実施しました。研究開発型ベンチャーで奮闘する研究者を交えながら、ベンチャーを立ち上げたりジョインした理由や想い、自らの手で研究を社会実装するベンチャーの実際などを、トークセッション形式でお送りしました。
＜ランチョンセミナー 実施概要＞
日時：9月28日（水）11:50-12:40
会場：函館市民会館 小ホール
セミナータイトル：「研究者として生きる道はアカデミアだけではない」
登壇者：
株式会社アンプラット 代表取締役社長兼CEO 三澤 拓真 氏
株式会社イノカ 代表取締役 CEO 髙倉 葉太 氏
株式会社リバネス 製造開発事業部 部長 岡崎 敬（モデレーター）
▲ランチョンセミナー実施の様子
＜第60回日本生物物理学会年会概要 実施概要＞
主催：一般社団法人日本生物物理学会
年会長：金城政孝（北海道大学大学院先端生命科学研究院）
期間：2022年9月28日（水）～30日（金）
会場：函館アリーナ+函館市民会館（〒042-0932函館市湯川町1-32-2）
参加者：1,776名（オンライン含む）
今回のピッチコンテストは試行的に実施いたしました。来年度は、より産業界と接続した取り組みとなるようアップデートして実施する予定です。
今後も株式会社リバネスでは、科学技術の発展と地球貢献を目指し、引き続き若手研究者の活躍の場創出や産学連携の取り組みを実施して参ります。
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス
地域開発事業部 西村 知也
TEL：03-5227-4198
Mail：[email protected]