マレーシアで、TECH VENTURE MEETUP MALAYSIA 2023及び第1回ASEAN Deep Tech Venture of the Yearを開催しました

マレーシアで、TECH VENTURE MEETUP MALAYSIA 2023及び第1回ASEAN Deep Tech Venture of the Yearを開催しました

2023年1月17日、株式会社リバネスは、子会社のリバネスマレーシア主催のもと、クアラルンプールのMRANTI Parkにて、TECH VENTURE MEETUP MALAYSIA 2023を開催しました。本取り組みには、現地及び日本のパートナーとして、MRANTI、Japan Exchange Group(日本取引所グループ)、Aerodyne Group、Global Innovation through Science and Technology (GIST)、Robopreneurに参画いただき、当日の参加者は合計177名でした。

 

当日は、Aerodyne Group創業者兼グループCEOのKamarul A. Muhamed氏による基調講演と、株式会社東京証券取引所取締役副社長の小沼康之氏による全体講演を実施しました。基調講演では、Kamarul A. Muhamed氏が、32カ国以上へのグローバル展開の実績をもとに、グローバルに成長するための5つの貴重なヒントを紹介しました。また、安行氏からは、マレーシアのスタートアップ企業に東京証券取引所への上場の機会について紹介いただきました。

左:基調講演:Kamarul A. Mohamed氏(Aerodyne Group創業者兼グループCEO)

右:全体講演:小沼泰之氏(株式会社東京証券取引所 取締役副社長)

MRANTI、GIST、Robopreneurによるプレゼンテーション。

上:MRANTIのWan Mohd Farhan bin Wan Fuaad氏

左下:Global Innovation through Science and Technology (GIST)のMurali Haripalan氏

右下:RobopreneurのHanafiah Yussof氏

 

その他、MRANTI、GIST、Robopreneurの3パートナーからは、スタートアップ企業がビジネスをスケールアップするための支援及び連携機会についてご紹介いただきました。

本イベントには、スタートアップ企業51社、エンジェル投資家、企業のベンチャーキャピタルや投資家が計8社、スタートアップインキュベーターアクセラレーター2社、証券取引所2社、大学4校が参加しました。そのうち、8社のスタートアップはビジネスピッチ、そして25社のスタートアップはブース展示を行い投資家等とのディスカッションを行いました。

 

スタートアップピッチセッション(前半)

UMORIE Graphene Technologies グラフェンナノテクノロジーでリチウムイオン電池を製造する電気自動車向けスタートアップ
Aphelia 宇宙空間における人工衛星のためのワイヤレス充電ステーションを構築するディープテック宇宙スタートアップ
TrackerHero 物理的なセキュリティオペレーションをリアルタイムに監視できるプラットフォームを提供するテクノロジー企業
LOOKA Group ドローンの飛行を監視するUTM(Unmanned Traffic Management)システムと、ドローンオペレーターがドローン飛行許可を申請するためのOne Stop Centreを開発するするスタートアップ

 

スタートアップピッチセッション(前半)の様子

(上段左から)Suria Affendi Amiruddin氏(UMORIE Graphene Technologies)、M.Razlan Dhamir Hamdan氏(Aphelia)

(下段左から)M. Afiq Hazman氏(TrackerHero)、Muhamad Ikman Anif Ab Kadir氏(LOOKA Group)

 

スタートアップピッチセッション(後半)

Alphaswift Industries ドローン(UAV)とロボティクスの設計・開発を産業界のクライアントにカスタマイズして提供するスタートアップ
Qarbotech 葉物植物の光合成速度を向上させ、作物サイクルを短縮し、植物の成長を促進する生体適合性ソリューションの開発するスタートアップ
Ecologgie 昆虫コオロギを使用した食品・飼料の栽培・生産・開発・販売するスタートアップ
WelNuts マレーシアの伝統的なハラールスナック食品を、最小限の自然な調理法で製造するフードテック企業

 

スタートアップピッチセッション(後半)の様子

(上段左から)Shian Lee氏(Alphaswift Industries)、Chor Chee Hoe氏(Qarbotech)

(下段左から) 葦苅晟矢氏(Ecologgie)、Surentran Somasundram氏(WelNuts)

 

また、2つのパネルディスカッションも実施しました。

最初のパネルディスカッションは、「Scale Up Your Business: How to Approach & Close the Right Deal(ビジネスの規模拡大:正しい取引)」とテーマに実施され、スタートアップ企業はビジネスゴールについて明確なビジョンを持ち、適切なタイミングで資金調達にアプローチする必要がある点が言及されました。

2つ目のパネルディスカッションは、「Right Deal and IPO(正しい取引とIPO)」をテーマとして実施され、IPOは単に大きなお金や出口を得るためだけではなく、会社を次のレベルへ拡大して、上場企業になるための準備をするためのものであることが議論されました。

パネルディスカッションでは、各パネリストの貴重な意見交換が行われました。パネルディスカッション1(上): (左から)Abdul Hakim Sahidi(モデレーター)、宇梶慧氏(Liberaware)、Hanafiah Yussof氏(Robopreneur)、Norazli Mohamad Nor氏(Xeraya Capital)、Safuan Zairi氏(MRANTI)。

パネルディスカッション2(下):(左から)。上野裕子氏(モデレーター)、小沼泰之氏(東京証券取引所)、Kamarul A. Muhamed氏(Aerodyne Group)、Farrish Ishak氏(Bursa Malaysia)、Koon Yin Goon氏(TT Vision)

 

午後には、東南アジアで初開催となるASEAN Deep Tech Venture of the Yearを開催しました。東南アジアのディープイシューを解決する優れたディープテック・スタートアップを表彰することで、その他のスタートアップ企業が刺激を受けて、次のステージに挑戦するきっかけをつくることを目的としました。受賞対象は、マレーシアのAerodyne Group、シンガポールのNDR Medical Technology、フィリピンのWela School Systems、インドネシアのJala Techの4社でした。取り組みの最後には、参加者同士のネットワーキングランチが行われ、国や分野を超えての交流が行われました。

ASEAN Deep Tech Venture of the Yearの受賞者とLeave a Nest Malaysia 取締役メンバー

 

リバネスは本取り組みを通じて、今後も、東南アジアや日本をはじめとする各国のスタートアップ企業が新たなステージへ挑戦するためのステップ構築を伴走支援して参ります。彼らとの連携を通じて、東南アジアへの進出を目指すことに関心をもつ企業の方々からのお問合せもお待ちしております。

 

Leave a Nest Malaysiaが主催する今後のプログラム

Career Discovery Forum(2023年4月1日開催予定)

Tech Planter in Indonesia(2023年5月20日開催予定)

Tech Planter in Malaysia(2023年7月15日開催予定)

Hyper-Interdisciplinary Conference in Indonesia(2023年11月11日開催予定)

 

【お問合せ先】株式会社リバネス グループ開発事業部 上野、武田([email protected]