フィリピン教育ベンチャーWela Online と株式会社リバネスが研究資本提携を実施:東南アジアと日本で教育の知識製造を加速
株式会社リバネス(東京本社 東京都新宿区、代表取締役 グループCEO 丸幸弘、以下「リバネス」)は、ディープテックベンチャーが生み出した技術の社会実装に向けて、研究開発と事業開発の両面を後押しするための新たな取り組み「研究資本提携」を開始しました。第1号として、フィリピンで学校向け成績管理システムを展開するWela Online Corporation (本社:フィリピン、カガヤンデオロ市 代表:John Vincent Fie、以下「Wela Online」)に出資するとともに、リバネス教育総合研究センターとWela Onlineが連携して東南アジアと日本における生徒の非認知能力と学校のカリキュラムに関する共同研究開発を実施します。
企業間でアライアンスを結ぶ際には、お互いが資金、技術、人材等の経営資源を提供しあってシナジー効果を得る業務提携や、資本参加することでより強い関係をつくる業務資本提携などの手法が一般的に用いられています。しかしながら、ベンチャーが生み出す技術の社会実装を実現するためには、業務提携に至るまでに、事業開発だけでなく研究開発の面においても連携プロセスが必要となります。
そこでリバネスでは、ベンチャーの技術を社会実装する方法を共同で研究開発する「研究資本提携」という新たな取り組みを開始しました。研究資本提携では、研究開発に必要な人材の確保・育成や、知財・ノウハウ・データの共有、共同実証実験、共同システム開発等を通じて、研究開発から事業開発までをシームレスに統合し、技術の社会実装を加速します。
このたび、研究資本提携の1号案件として、リバネス教育総合研究センターとWela Onlineの共同研究開発を開始したことをお知らせいたします。
リバネス教育総合研究センターは、「共に未来の教育をつくる」をフィロソフィーに掲げ、新しい教育システム・コンテンツの研究を行っています。2018年に開始した「非認知能力に関する研究」においては、従来のテストだけでは捉えきれない資質や経験を定量的に見える化することを目的に、これまでに12,000人以上のデータを蓄積し指標の研究開発を進めてきました。
Wela Onlineはフィリピンミンダナオ島を中心に15万人の中学校、高校の生徒と教員ユーザーを持つ独自の学習管理システムSilidLMSを展開しています。カンニング抑制機能、質問バンク、数式の簡単作成、認知分析用データ抽出など、多くの機能があり、ユーザー数は年々増加しています。
この度、Wela Online との研究資本提携により、日本で既に蓄積されたデータに加え、フィリピンを始めとする東南アジアの学校のデータを連携させることで、グローバルな視点でより良い教育の実現を目指すための研究開発をさらに発展させていきます。
今後もリバネスグループは、資本のみならず研究開発の知識を交換し合う新しい提携を行い、更なる知識製造を加速してまいります。
本提携に関するお問い合わせ、ご質問は以下までお願いいたします。
リバネス教育総合研究センター
担当:前田、森安
電話:03-5227-4198 メール:[email protected]