スタートアップ等との共創による課題解決を目指すマッチングプログラムに北海道内の4自治体が参加決定
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 CKO:井上浄、以下「リバネス」)は、北海道経済産業局の委託を受け、令和5年度「地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域・社会課題の発掘と解決に向けたマッチング)」を実施しています。本事業では、自治体の抱える課題や取り組みを深掘りし、企業・ベンチャー等とのマッチングを行い、その解決・発展に向けた連携プロジェクトを創出することを目指しています。
今回、本事業のマッチングプログラムへ参加する北海道内の4自治体が決定しましたので、各自治体の課題テーマ・概要とあわせて下記に公開いたします。
参加自治体と課題テーマ・概要
富良野市 市民生活部 環境課 | 林地残材の有効活用と、家庭ゴミの枝草類の処理方法
富良野市は周囲を森林に囲まれた盆地で、北海道の中心に位置するまちです。林業では伐採した木材の約1/3の部分は運搬などが困難なため林地残材として放置を余儀なくされています。また、家庭から出る枝草類の堆肥化を行っていますが、堆肥化の未熟や石などの異物混入などがあり、さらなる品質向上が必要です。これらの林地残材の有効活用や、枝草堆肥化の高品質化、または新規活用法に係る技術を求めています。 |
森町 水産課 | ホタテ加工時の廃棄物の有効活用と、処理施設の省エネ化
森町は穏やかな内浦湾の南部に面した水産業の盛んな町です。特にホタテはふるさと納税の返礼品などとしても人気が高く、水産加工業者も多数在ります。その一方で、加工時に出るホタテ貝殻やホタテウロなど副産物の処理、そして処理施設の光熱費削減が課題となっています。これら廃棄物の有効活用法や光熱費の軽減できる自然エネルギー等の省エネ技術を求めています。 |
余市町 政策推進課 | 醸造用ぶどう産地としての体制整備
余市町は醸造用ぶどうの栽培において実績を有し、近年ではワイナリー数も増加しつつあります。一方で、農家の高齢化が進む中で労働力不足が課題となっており、草刈り・薬剤散布など農作業の機械化・省力化が求められていますが、実証段階から先に進まず実用化の実績が少ない状況です。加えて、観光産業への接続においても、公共交通や受入施設の不足という問題を抱えており、ワインの銘醸地としての体制整備に向けた技術やアイデアを求めています。 |
蘭越町 農林水産課 | 水稲や施設園芸におけるスマート農業による効率化
蘭越町は、「らんこし米」として道内の良食味米産地であり、近年ではトマトやアスパラガス等の施設園芸も展開しております。当町においても、高齢化や離農の増加は顕著であり、作業効率化に向けたスマート農業が必要だと感じている状況です。中でも、水田における除草システムや各種野菜の収穫ロボットなど先端技術を駆使した様々なアイデアを求めています。 |
参加自治体のうち、森町、余市町、蘭越町は、2023年9月1日に開催する超異分野学会 北海道フォーラム(株式会社リバネス主催)に参加し、課題プレゼンを行う予定です。
本件に関するお問い合わせ
株式会社リバネス 研究開発事業部 担当:瀬野
TEL:03-5227-4198 / Mail:[email protected]
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