【実施報告】カーボンリサイクルの課題解決を進めるプロジェクトを創出する、令和5年度Hiroshima Carbon Circular Forum 開催
株式会社リバネスは、広島県より委託を受けて進める「令和5年度広島県カーボンリサイクル関連技術研究開発支援」の一環として、2023年11月22日(水)に「Hiroshima Carbon Circular Forum」を開催しました。当日は、令和4・5年度の広島県カーボンリサイクル関連技術研究開発支援補助金の採択者と県内企業とのパネルディスカッション、採択者による成果発表ピッチ、ポスター交流会を実施しました。県内外から大学・研究機関、事業会社、自治体が集まり、オンライン視聴者も含めると総勢110名が参加しました。
Hiroshima Carbon Circular Forumは、分野や業種の違いにとらわれずに、互いの持っている知識や技術を融合させ、カーボンリサイクルに関するプロジェクトを創出していくことを目的に実施しました。
パネルディスカッションでは、県内企業とスタートアップがどのように連携に至ったかについてや、2050年に向けてどんな世界をつくりたいかについて議論をしました。さらに、令和4・5年度の広島県カーボンリサイクル関連技術研究開発支援補助金に採択された19チームによって、この補助金を活用した研究内容についてピッチが行われました。最後に、ポスター交流会では、カーボンリサイクルに関わる新しいプロジェクト創出に向けて、参加者同士の活発な議論が行われ、盛会のうちに終了しました。
<開催概要>
【日時】2023年11月22日(水)13:00-17:00
【場所】CLIP HIROSHIMA(〒730-0053 広島市中区東千田町1-1-18)
【主催】広島県 【運営】株式会社リバネス
【参加形態】現地交流&オンライン配信(パネルディスカッション〜ピッチまで)
【タイムテーブル】
13:00- 開会挨拶
13:05- パネルディスカッション
14:00- 成果発表ピッチ①
14:50- 成果発表ピッチ②
15:30- 成果発表ピッチ③
16:00- ポスター交流会
16:50- 閉会挨拶
17:00- 終了
当日の企画概要はこちら
今後は、リバネスのコミュニケーターにより採択チームに対する研究ステップアップ支援を行い、外部資金調達支援や事業会社・研究者等との連携仮説立案等を進めていきます。
<パネルディスカッション 広島県からカーボンリサイクルへの挑戦>
◆登壇者
・プラチナバイオ株式会社(令和5年度採択者)
CEO 奥原 啓輔氏
・ツネイシカムテックス株式会社(プラチナバイオ連携機関)
グループ新規事業・SX/GX/DX/BCP推進室 部長 紫牟田 和隆 氏
・アンヴァール株式会社(令和5年度採択者)
代表取締役社長 櫻井 重利氏
・SyncMOF株式会社(アンヴァール共同研究者)
代表取締役 畠岡 潤一氏
・アヲハタ株式会社(アンヴァール連携機関)
経営本部 総務部 総務グループ 宇都宮 勝博氏
・モデレーター:
株式会社リバネス 代表取締役社長COO 髙橋 修一郎
<成果発表ピッチ① 令和4年度採択者>
発表順 | 所属 | 発表者名 | テーマ名 |
1 | 広島大学 | 津野地 直 | カーボンリサイクル普及のための省エネ型材料の開発 |
2 | 広島大学
株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズ |
太田 啓之 | 油脂高生産藻ナンノクロロプシスによる有用脂質生産 |
3 | 広島大学 | 金 佑勁 | カーボンリサイクルを目指した金属粉体燃焼技術 |
4 | 株式会社ガルデリア | 福田 雅和(谷本 肇代理) | 工場等廃棄物を利用した藻類によるCO2固定培養とその活用 |
5 | 広島商船高等専門学校 | 大沼 みお | 油脂生産微細藻の水中屋外培養に関する実証実験 |
6 | 広島大学 | 長塚 祐輝(宮岡 裕樹代理) | 低温排熱を利用した熱化学水素製造 |
7 | 大成建設株式会社 | 畑山 昌之 | 製紙の工程で生じる炭酸カルシウムの活用 |
8 | 株式会社ロータス・サーマル・ソリューション | 井手 拓哉 | 環境配慮型コンクリート「CO2-SUICOM®」の炭酸化工程に必要な流体力学的解決法 |
<成果発表ピッチ② 令和5年度採択者>
発表順. | 所属 | 発表者名 | テーマ名 |
1 | 広島大学 | 長澤 寛規 | 大気圧プラズマを用いたシリカ前駆体のin-situ重合による高CO2選択透過膜の開発 |
2 | 広島大学 | 藤江 誠 | 微細藻類ナンノクロロプシスを用いたカーボンリサイクルによる脂質生産技術の構築 |
3 | 広島大学 | 中井 智司 | 自動車工場から廃棄される未利用窒素、リン資源の藻類培養に利用可能な形態への変換と藻類バイオマスの生産ポテンシャルの評価 |
4 | 呉工業高等専門学校 | 及川 栄作 | 新規の水素生成電極によるCO2固定菌と発電菌を応用した減肥料水耕栽培技術の開発 |
5 | 東北大学 | 佐野 大輔 | 微生物燃料電池を用いたネットゼロ・カーボンエミッション下水処理の実現 |
6 | 石川県立大学 | 馬場 保徳 | 自立運転可能なルーメンハイブリッド型メタン発酵システムによる植物バイオマスからのエネルギー生産 〜化石燃料に依存しないバイオガスからのCO2分離回収技術の開発〜 |
<成果発表ピッチ③ 令和5年度採択者>
発表順 | 所属 | 発表者名 | テーマ名 |
1 | 徳島文理大学 | 梶山 博司 | 微細藻類の2段階高速培養装置の実用化研究 |
2 | 神戸学院大学 | 稲垣 冬彦 | 広島県内CO2循環を目指した、CO2選択的回収剤による溶鉱炉排ガス中CO2の効率的回収 |
3 | 出光興産株式会社 | 藤原 尚樹 | コンクリートスラッジを用いた炭酸塩化反応の高度化 |
4 | 株式会社ノベルジェン | 小倉 淳 | マガキ-微細藻類複合養殖システムの開発 |
5 | 株式会社TOWING | 木村 俊介(発表代理:阿部 浩人) | 農業分野の脱炭素と減化学肥料を実現する高機能バイオ炭の実装 |
本件に関するお問合せ
株式会社リバネス(戸上・環野)
電話:03-5227-4198