マレーシアのディープテックハブCenter of Garage Malaysiaで、日本とマレーシアのベンチャーが登壇するTECH GARAGE Seminarを初開催しました。
株式会社リバネスは、リバネスグループがマレーシアで運営するディープテックに特化したインキュベーション施設 Center of Garage Malaysiaにて、日本やマレーシアの新たな技術を現地機関に向け紹介し、社会課題の解決と事業創出を図るTECH GARAGE Seminarを初開催しました。
2024年2月22日(木) 現地時間13:30-16:00、『TECH GARAGE Seminar Vol. 1 Novel Inspection Technology』と題し、リバネス主催のもと、登壇ベンチャーとして、パイプ腐食監視用の最先端センサーを開発する日本の熊本大学発ベンチャー株式会社CASTと、ドローンを活用したインフラ検査に強みを持つマレーシアサラワク州発ベンチャー Beyond Horizon Technologies Sdn Bhdが登壇しました。また、リバネスとMoU締結関係にあり、マレーシアの経済特区Cyberjayaを統括管理する開発公社Cyberviewも連携パートナーとして参加しました。集客の結果、現地でインフラ・製油所の配管検査等を行う企業約10社、現地大学および政府関係の5つの機関から、合計参加者30名を集めて、新規の検査技術の導入に関するセミナーを実施しました。
リバネスやCyberviewの挨拶のあと、株式会社CAST代表の中妻氏、Beyond Horizon Technologies 代表のFadzly氏がそれぞれ登壇し、参加者に対して、各社の技術や導入サービスの具体的な紹介を行いました。
CASTとBeyond Horizon Technologiesによる技術紹介のプレゼンの様子
その後、インキュベーション施設Center of Garage Malaysiaのオープンスペースを活用して、各社の技術デモを披露しました。株式会社CASTは、実際のパイプ2種類を使って超音波センサによる厚み測定とユーザーインターフェースのデモを行い、パイプ腐食が起きるケースでの検査結果の紹介を行いました。Beyond Horizon Technologiesは、自社が手掛けるさまざまなタイプの検査ドローンの実機を紹介し、中でも、室内や屋根裏、パイプの中などの微小空間で検査が可能な日本発ベンチャー株式会社Liberaware製のドローン(Beyond Horizon Technologiesと、共同販売のMoU締結済み)を実際に施設内で飛行させて、天井を這うデモを行いました。また、株式会社CASTが常時、定点観測するパイプの厚みを、Beyond Horizon Technologiesのドローンに搭載した超音波センサで診断した場合のデモを行い、両社の強みと、技術の使い分け方についても紹介を行いました。
CASTによるパイプ腐食監視用センサーのデモの様子
Beyond Horizon Technologiesによる、Liberaware製のドローン飛行デモの様子
Beyond Horizon TechnologiesとCAST、それぞれの技術でパイプの厚みを測定する様子
デモの後は、個別の商談機会を設け、参加した現地企業と、具体的なサービス導入の可能性について議論しました。
個別の議論の様子
セミナーの開始前には、株式会社CASTとBeyond Horizon Technologiesの戦略的パートナーシップに関するMoU締結式を行いました。報道機関を集めてプレスリリースも実施しました。
MOU締結のリリースはこちら:
https://www.cast-sensing.com/post/20240228
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000069778.html
https://www.nna.jp/news/2629975
このように、リバネスのマレーシアでのディープテックプラットフォームを活用し、日本とマレーシアの企業が共同でセミナーを実施することで、現地の利害関係者を一同に会し、新規の技術導入の道筋を得ることができます。リバネスでは、今後も、各技術テーマに沿って、日本や世界の技術、チャレンジを取り上げ、マレーシアを中心とする東南アジアへの展開を図るTECH GARAGE Seminarを開催する予定です。
本件に関するお問い合わせはこちら:
株式会社リバネス 担当:神藤・上野
[email protected] / 03-5227-4198