海事産業の未来を次世代と共創する「うみともShipプロジェクト」が始動

海事産業の未来を次世代と共創する「うみともShipプロジェクト」が始動

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:髙橋 修一郎)は、今治造船株式会社(本社:愛媛県今治市、代表取締役社長:檜垣 幸人)と共に、海事産業の未来を次世代と共創する「うみともShipプロジェクト」を開始しました。

島国である日本において、物資の輸送を担う「海運」は欠かせない存在です。日常的に意識する機会はあまりないものの、船 がなければ現代の生活は成り立ちません。これらを支えているのが造船業、舶用工業、海運業などの産業で、総称して海事産業といいます。私たちの日々の生活を支えている海事産業の未来を創っていくことは、社会全体の未来を創ることにつながっています。日本最大の海事都市である今治市に本社を構える今治造船株式会社は、長く日本の造船業を支え続けてきました。そんな今治造船とリバネスがタッグを組み、本プロジェクトを始動しました。

 

高校生向け探究型教育プログラム「究極の船造り! メガコンテナ船チャレンジ」を開発

2024年度には本プロジェクトの取り組みの初動として、高校生向けの探究型教育プログラム「究極の船造り! メガコンテナ船チャレンジ」を 開発してきました。本プログラムでは、高校生に全長約70cmのコンテナ 船の模型製作に挑戦してもらいます。製作した模型船を使った実験水槽内での走行試験も行い、積載量や船速を評価します。また、製作における工夫や未来に向けたアイデアなどのプレゼンテーション評価も含めた、 参加チーム同士でのコンペティションを実施します。

<「究極の船造り! メガコンテナ船チャレンジ」概要>

ミッション:人間社会の活動を支える大型“コンテナ船”を製作せよ

日本では貿易量の99.6%は海上輸送で行われており、海上輸送は我々の生活を根底から支えています。中でも、一般消費財から衣類や電気製品など身近な製品などを運ぶのが「コンテナ船」です。世界経済の発展により海上輸送量が増大する中、コンテナ船の大型化、高速化に向けて、今治造船をはじめとする世界の造船企業が挑んでいます。

コンペティション内容:

プレゼンテーション評価と模型船評価を行います。模型船評価は、コスト・組立制度の観点からの事前検査と、積載量・船速を測定する走行試験によって行います。

コンセプト:組み合わせる力で不可能を可能にする

創業以来120年、今治造船は「組み合わせる力」で様々な不可能を可能にしてきました。本プログラムでは「組み合わせることで不可能を可能にできる」ことのおもしろさと、「組み合わせる力」を発揮するために今治造船が大切にしている姿勢(挑戦心、柔軟性、一体感)を高校生に伝え、 体感してもらうことを狙いとしています。

「究極の船造り! メガコンテナ船チャレンジ」 プレ実施を行いました

2025年度の本格始動に向け、「究極の船造り! メガコンテナ船チャレン ジ」のプレ実施を、2025年1月に今治造船の丸亀工場にて近隣の高校生を対象に行いました。プレ実施では高校生チーム4チームに加え、今治造船社員チームも一緒に模型製作・コンテストにチャレンジしました。

0.3mm厚のプラシートを基本材料として船体を製作。各パーツの組立精度の他、重心を調整するためのバラスト(おもり)の量や位置を工夫します。 走行試験は、今治造船の実験水槽で実施。1個 200gのコンテナを何個載せて、規定の距離を 何秒間で走行できるかを測定します。
製作中には今治造船社員と相談する場面もみられました。 今治造船社員チームも、一緒に模型船製作にチャレンジ。船づくりのプロ達も真剣そのものでした。

 

<総合優勝チームの模型船>

模型船評価とプレゼンテーション評価の合計得点が最大だったチームへ総合優勝の賞が贈られました。
本船は、2800gのコンテナを積載して走行しました。

 

<参加生徒の声>

  • 実際に船をつくっている人たちのお話を聞いて船を造ることが楽しかった。
  • チームの仲を深めながら改良をし、 船をつくることができてよかった。
  • 実際に走らせると思っていた動きと全く違う動きになったのがおもしろかった。
  • 大人の本気を見せてもらえておもしろかった。最後の最後までトラブルがあったので、プロはどうやって解決しているのか知りたい。

 

<ダイジェスト動画>

 

本件に対するお問い合わせ先

株式会社リバネス
担当:瀬野、齊藤
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]