リバネスとJT、未来の「豊かさ」を共創するインキュベーションプラットフォーム「D-0.(ディーゼロ)」を始動― リバネスとJTのコーポレートR&D組織D-LABが共同で立ち上げ ―

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘、以下「リバネス」)は日本たばこ産業株式会社(本社:東京都港区、社長:寺畠 正道、以下「JT」)のコーポレートR&D組織「D-LAB(ディーラボ)」と共同で、未来の「豊かさ」を共創するインキュベーションプラットフォーム「D-0.(ディーゼロ)」を2025年6月7日に立ち上げました。
本プラットフォームでは、リバネスおよびD-LABがこれまで培ってきた起業家・研究者ネットワークや投資育成ノウハウ等を活用し、科学技術に根ざした情熱を持つ研究者、起業家、クリエイターなどと共に、未来の生活を豊かにする新たなアイデアや事業の創出を目指します。
リバネスは、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、起業家や研究者の支援を通じて、持続可能な社会課題の解決に取り組んでいます。JTは2013年より、ディープテック・エコシステムの構築活動に参画しており、研究段階の優れた技術やアイデアを、社会に価値をもたらす事業へと育てる支援や投資育成などを通じて、ディープテックベンチャーの成長を後押ししてきました。
JTグループは、「心の豊かさを、もっと。」を Group Purpose に掲げ、変化の激しい時代においても社会に貢献し、持続的に成長することを目指しています。その実現に向けた取り組みの一環として、コーポレートR&D組織であるD-LABでは、「心の豊かさ」を人びとに届けるため、研究開発や事業シーズの探索・創出などの活動を行っています。
JTは、2014年に開始した「テックプランター」立上げ当初から、パートナー企業としてエコシステム構築に参画し、リバネス子会社である株式会社グローカリンク(以下「グローカリンク」)に出資することでジョイントベンチャーとしてデープテックベンチャーへの投資育成を2015年に開始しました。2018年にはインキュベーション施設「センターオブガレージ」の運営を開始し、ベンチャーへの支援機能を強化しています。
今回、リバネスとJTは、未来の「豊かさ」を共創するインキュベーションプラットフォーム「D-0.(ディーゼロ)」を共同で立ち上げます。
■ 「D-0.」プラットフォームのコンセプト
「D-0.」は、未来の「豊かさ」を本気で形にしたいと願う研究者・起業家と共に歩むインキュベーションプラットフォームです。参加者の情熱を起点に本質を問い、多様な知と出会い、実践を重ねるプロセスを通じて、参加者一人ひとりが内に秘めた可能性を広げ、社会に対して独自のインパクトを生み出す旅路に伴走します。
■ 「D-0.」の立ち上げの経緯
これまでの活動を通じて私たちは、研究者や起業家のアイデアを飛躍させるには、「Day 1(事業を社会に展開する段階)」よりも前の段階、すなわち「Day 0」のプロセスこそが重要であるという認識を深めてきました。D-0.の「.(ドット)」には研究者や起業家が「0」から「0.」へと小さな一歩を踏み出すことを意味しています。未来の豊かさにつながる価値の種は、個人の内なる「問い」から出発し、社会の変化を見据えたビジョンを構築し、多様な知と出会い、化学反応を起こす中で育まれます。
こうした「Day 0」の探求と共創のプロセスをさらに強化すべく、リバネスが持つ科学知・グローバルネットワーク、D-LABが持つ「心の豊かさ」への探究心や未来志向の視座、両者がグローカリンクで蓄積してきた投資育成の知見とセンターオブガレージ等のアセットを有機的に結びつけ、未来の「豊かさ」を共創するインキュベーションプラットフォーム「D-0.(ディーゼロ)」を共同で立ち上げるに至りました。
■ 「D-0.」プラットフォームの概要
「D-0.」では、独自の教育プログラム、グラント(優秀な参加者への賞金)、投資育成(グローカリンクによる出資)に加え、JTおよびリバネスが保有するネットワークと連携し、多角的な支援を提供します。一般的なインキュベーションプログラムとは異なり、「D-0.」は日本国内にとどまらず、シンガポールも支援対象とし、アイデアの初期段階から伴走型のサポートを行う点が大きな特長です。
◆参加者の募集・選抜(2025年6月):
JT・リバネスのネットワークや既存プログラム(例:テックプランター)と連携し、強い情熱とユニークな視点を持つ人材を発掘します。キックオフイベント(2025年6月7日開催済み)を経て、プログラム参加者の選抜を行います。
◆教育プログラム(2025年6月~7月予定):
JT・リバネスの講師陣に加え、起業家や大学講師などを招待し、アントレプレナーとしてのマインドセットを醸成する実践的な講義を実施します。ワークショップや講師との対話を通じて、自己理解を深め、独自のビジョンを拡張し、多様な仲間と共に価値を創り出すための視点やアプローチを探求します。詳細はウェブサイトをご覧ください。
◆デモデー(2025年11月予定):
プログラムを通じて磨き上げられた事業アイデアを発表いただきます。会場には、企業関係者、プログラムを支える専門家などを招待します。参加者は、こうしたオーディエンスとの対話を通じて、自身の構想を社会実装するための示唆や、新たな協力者との出会いを獲得します。特に優れたプロジェクトには、初期の活動を後押しするためのグラントを提供します。
◆伴走支援・投資/投資育成
デモデーで選抜されたチームに対し、JTおよびリバネスによるメンタリングや伴走支援を提供します。また、優れたチームには、グローカリンク等を通じた投資・育成支援、インキュベーション施設「センターオブガレージ 」の活用など、アイデアの社会実装に向けた包括的な支援を実施します。
■ 今後の展開
「D-0.」は、日本とシンガポールにて第一期プログラムを開始し、プログラム参加者とともに有望な事業シーズの発掘・創造に取り組んでまいります。また、継続的にプログラム内容を進化させ、その他の国や地域での展開も視野に入れながら活動を広げていくことで、JT Group Porposeの実現に貢献してまいります。
本プログラムの詳細および応募に関する情報は、以下のウェブサイトにて随時公開いたします。
https://d-0.world/jp
<株式会社リバネスについて>
リバネスは「科学技術の発展と地球貢献を実現する」をビジョンに掲げる研究者集団であり、アジア最大級の研究開発型ベンチャーの発掘・育成エコシステム「テックプランター」や地球貢献型リーダー育成を目指す「リバネスユニバーシティー」等、世界中のパートナーとプロジェクト創出に取り組んでいます。
<日本たばこ産業株式会社(JT)について>
JTグループは、たばこ事業を中核に加工食品事業を展開するグローバル企業です。「心の豊かさを、もっと。」というPurpose(存在意義)のもと、自然・社会・人の多様な価値を尊重し、お客様や社会の期待を超える価値の創造を目指しています。
<D-LABについて>
2020年に組織化されたJTのコーポレートR&D組織。「D-LAB=Delightful Moment – Laboratory」の意。JTG Purpose「心の豊かさを、もっと。」の具現化に向け、 長期視点で、JTグループのまだ見ぬ「心の豊かさ」を研究・探索・創造する。活動は「心の豊かさ」を提供価値の起点としており、トライアル・アンド・エラーを繰り返しながら常に約100件以上のプロジェクトを進めています。
D-LABサイト https://www.jti.co.jp/dlab/index.html
【本件に対するお問い合わせ先】
株式会社リバネス
担当:大坂 吉伸
TEL:03-5227-4198 MAIL:[email protected]