【開催報告】エコテックグランプリ2025:最優秀賞はSulfurScienceが受賞 ― 捨てられる硫黄から未来の循環型材料へ

【開催報告】エコテックグランプリ2025:最優秀賞はSulfurScienceが受賞 ― 捨てられる硫黄から未来の循環型材料へ

2025年9月20日(土)、株式会社リバネスは「エコテックグランプリ2025」をセンターオブガレージ(東京都墨田区)にて開催し、最優秀賞および企業賞を決定いたしました。

テックプランターは2020年より、「未解決の課題(ディープイシュー)を科学技術の集合体(ディープテック)で解決する、Deep Issue & Deep Tech Explorer」をコンセプトに展開しています。本年度は、国内外から335チームが応募。その中から選抜された12チームがファイナリストとして登壇し、テクノロジーを活用した社会課題解決への想いと基盤技術開発の可能性を熱くプレゼンテーションしました。

栄えある最優秀賞には、SulfurScience(テーマ:「捨てられる硫黄から未来の循環型材料へ」)が選出されました。同チーム代表の小林氏は、「子供たちに『プラスチックは悪』だと思わせたくない」という熱い想いを原点に、石油精製の廃棄物である硫黄を接着剤や自己修復材にもなる新たな機能性ポリマーへと変える技術を開発しています。その技術力に加え、研究に懸ける圧倒的な情熱、そして炭素に代わる「硫黄循環」という新たな世界を拓く壮大なビジョンが審査員一同の心を掴み、最優秀賞に輝きました。

SulfurScienceは、他の6領域のテックプランター最優秀賞チームとともに、超異分野学会2026 東京・関東大会(2026年3月6日・7日開催)にて特別ピッチセッションの参加権を獲得。さらに、このセッションで優秀な成績を収めた2チームはTECH PLANTER Asia Final 2026へ進出する予定です。リバネスは、本プラットフォームを通じて、日本および東南アジアにおけるベンチャー、大企業、中堅企業、研究者らが一体となり、ディープイシューの解決に挑むエコシステムを拡大してまいります。

最優秀賞を受賞したSulfurScienceと審査員一同

 

企業賞・最優秀賞一覧

チーム名 テーマ 受賞
株式会社カーボンクライオキャプチャー 世界最安(7ドル/t-CO₂)のCO₂分離回収技術 東海カーボン賞
湯海株式会社 温泉・地熱資源の熱を最大限に利用するシステム開発
BioPhenolics株式会社 石油に頼らない芳香族バイオ化学品生産技術
株式会社Spacewasp 空気CO₂を固定する植物による循環型内装インフラ DAIKEN賞
Ammon Fields株式会社 高効率Haber-Boschによるアンモニア製造 Niterra賞

リアルテックファンド賞

AP Plasma Membranes 分子を分ける膜で持続可能な社会を先導する
CaMaDo 超高速気体分離膜による空気資源化を目指して 京セラ賞
CaptureSmith 超省エネで二酸化炭素を空気や排ガスから回収 ZACROS賞
ReFLight 難分解性化学物質を資源に変える温和な光化学反応 旭有機材賞
SulfurScience 捨てられる硫黄から未来の循環型材料へ 最優秀賞

Mipox賞

グリーンモス 珪藻土でコケ植物緑化技術と遮熱建設材料を開発 安藤ハザマ賞
トリアール・デポ 人工スイッチが真のプラスチック循環を可能にする DNP賞

 

デモデイ実施概要

・グランプリ名:エコテックグランプリ2025
・場所:センター・オブ・ガレージ(〒130-0003 東京都墨田区横川1丁目16−3)
・開催日時:2025年9月20日(土)13:00-19:00
・参加対象:クローズド・事前登録制にて開催(エントリーチーム、パートナー企業、スーパーファクトリーグループ・プロフェッショナルサポーター)
・関連:エコテックグランプリ

 

問い合わせ

株式会社リバネス 担当:中島
[email protected]
tel: 03-5227-4198