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シンガポール細胞テックベンチャー ImpacFatにリバネスグループの144 Venturesが東洋製菓グループと共に出資 -日本とシンガポールのバイオテックラボをつなぐ「バイオガレージ構想」を開始-

シンガポール細胞テックベンチャー ImpacFatにリバネスグループの144 Venturesが東洋製菓グループと共に出資 -日本とシンガポールのバイオテックラボをつなぐ「バイオガレージ構想」を開始-

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘)のグループ会社である144 Ventures Pte. Ltd.(本社:シンガポール、代表:SHU SHENG CHIA)は、東洋製菓グループと共に、シンガポールのA*STAR発細胞テックベンチャー ImpacFat Pte.Ltd.(本社:シンガポール、代表:Mandy Hon)に出資しました。
また、リバネスグループでは、ImpacFatのように日本とシンガポールのバイオテック基盤を活用して事業化を加速するベンチャーを輩出することを目指し、シンガポールのバイオテック企業 Esco Aster Pte.Ltd.と共同で、「バイオガレージ構想」を立ち上げました。

■ImpacFatへの出資背景について
ImpacFatは、世界初、独自の幹細胞技術を用いたオメガ3脂肪酸含有の魚脂肪生産技術を開発し、従来の魚油や動物性脂肪に代わる、持続可能な機能性原料を提供しています。このたびの出資により、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が運営し、リバネスも運営パートナーとして参画する東京都内最大級のウェット系シェアラボ「
TAKANAWA GATEWAY CITY Link Scholars’ Hub Lab(LiSH Lab)」に入居し、シンガポール国外初の拠点を設けました。これにより、日本進出を本格化させ、日本の研究機関・企業・行政との連携を強化、食品やサプリメント、化粧品向けに、より安全で持続可能なオメガ3脂肪素材の供給を目指します。

リバネスグループとImpacFatの関係は、2014年にリバネス 代表取締役 グループCEO 丸幸弘がA*STARを訪問した際に、ImpacFatの創業者である杉井重紀氏と出会ったことから始まりました。杉井氏は、当時、Celligenics Pte.Ltd.のScientfic Advisorとして幹細胞の事業化に取り組んでおり、2016年8月にシンガポールで開催したTECH PLANTER Singapore及び2016年9月に日本で開催したTECH PLANTER 第3回バイオテックグランプリにファイナリストとして選出されました。その後、2022年3月には、魚の培養脂肪の事業化を実現するためにImpacFatを設立し、2023年のTECH PLANTER Singaporeにファイナリストとして出場、そこでパートナー企業として参画していたJR東日本と出会いました。
2014年の杉井氏との出会いから、リバネスグループとしてImpacFatの支援を行う中で、2025年5月のLiSH Lab開業を契機に、ImpacFatの日本進出支援を強化するため、リバネスグループ144 Venturesより東洋製菓グループと共に出資を行いました。

■バイオガレージ構想について
一般的に、バイオテックベンチャーの社会実装には、スケールアップや規制、資金調達、大手企業との連携など多くの課題が存在し、事業化のハードルが高い領域であると言われています。
今回のImpacFatの事例では、シンガポールのバイオテック企業 Esco Aster Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が開発する細胞培養装置を活用して魚脂肪生産技術を確立し、LiSH Labへの入居及び日本進出を果たしています。
今後、バイオテックベンチャーの成長においては、ImpacFatのように日本・シンガポールが協働して事業化を促進するしくみが必要であると考え、リバネスグループとEsco Asterは、日本とシンガポール両国のバイオテック基盤を活かしながら、バイオ関連ベンチャーの研究開発や事業化を加速するプラットフォーム「バイオガレージ構想」を立ち上げました。

Esco Asterは、 シンガポールで培養肉の製造認可を取得した世界で最初かつ唯一のGMP対応受託製造施設を有するバイオテックプラットフォーム企業です。シンガポール拠点には、研究機器の貸し出しを行うシェアラボを設けており、バイオテックベンチャーはEsco Asterのバイオラボを活用して事業化を加速することが可能です。さらに、日本側でもバイオベンチャーのインキュベーションを行うため、2025年8月にLiSH Labに入居し、細胞培養装置やバイオ機器等の貸し出しを行うラボを設置しました。
今回、リバネスとEsco Asterの共同プロジェクトとして立ち上げた「バイオガレージ構想」では、日本のLiSH Labとシンガポールのバイオラボを接続することで、大学の中ではできない研究を大学外のラボで推進し、かつ、どちらの国でも同じスペックの機器を使いながら精度高く研究データを扱えるしくみを構築してまいります。

■記者会見について
本取り組みについては、2025年10月1日に、ImpacFat主催のもと、TAKANAWA GATEWAY CITY Link Scholars’ Hubで開催した記者会見にて発表しました。

【実施概要】
実施日時:2025年10月1日(水) 10:00–12:00 (開場 9:30)
開催場所:TAKANAWA GATEWAY CITY Link Scholars’ Hub(LiSH) Studio1
ワークショップルーム1
住所:東京都港区高輪2丁目21−1 THE LINK PILLER1 NORTH 6F
登壇者:
– ImpacFat CEO・共同創業者 Ms. Mandy Hon
– ImpacFat 共同創業者 杉井 重紀
– 東洋製罐グループ 代表取締役社長 中村 琢司
– 144 Ventures ディレクター Mr. Ambrose Chia
– 株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸 幸弘
– Esco Aster、東京都、Enterprise Singapore(シンガポール企業庁)、JETRO、JR東日本 ほか

【発表内容】
1.ImpacFat 日本初拠点設立
「LiSH Lab」にオフィス兼ラボを設立。日本の研究機関・企業・行政と連携し、細胞培養バイオテクノロジーの社会実装を推進する。
2.戦略的投資の獲得
東洋製罐グループ、144 Ventures、Esco Aster社CEOリン・シャンリャン氏からの出資を発表。資金面に加え、産業知見・商業化ネットワーク・エコシステム連携を強化する。
3.バイオガレージ構想とImpacFatの位置づけ
ImpacFatは、リバネスとEsco Asterが立ち上げた「バイオガレージ」構想において最初のインキュベーション事例。日本の研究力とシンガポールの実装力をつなぐことで実現する新たなバイオテックインキュベーションモデルを構築する。

【掲載メディア】
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC011RL0R01C25A0000000/

<本件に関する問合せ先>
株式会社リバネス 経営企画室(担当:松原)
Tel:03-5227-4198 Mail:[email protected]