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リバネスとみずほイノベーションフロンティア〜中堅・中小企業の成長支援を行う合弁会社「株式会社ネストブルー」を設立〜

リバネスとみずほイノベーションフロンティア〜中堅・中小企業の成長支援を行う合弁会社「株式会社ネストブルー」を設立〜

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸 幸弘、以下:リバネス)と株式会社みずほ銀行(本社:東京都千代田区、取締役頭取:加藤 勝彦、以下:みずほ銀行)は、2024年4月の連携協定締結以降、中堅・中小企業とディープテックスタートアップ双方の成長支援を協働する中で、更なる両社の連携深化を模索してまいりました。
そして、この度、リバネスとみずほイノベーション・フロンティア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:池田 淳一、以下:MHIF)は、日本の地域活性化に向けて、主にディープテック領域を中心としたスタートアップとの連携による中堅・中小企業の成長支援を行う合弁会社「株式会社ネストブルー」(本社:東京都港区、代表取締役:平野 達也、以下:ネストブルー)を設立し、2025年10月3日(金)に記者発表会を開催しました。

みずほ銀行からのリリース:https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20251003release_jp.pdf

リバネス及びみずほ銀行のこれまでの取り組みについて
リバネスは、ディープテック黎明期の2014年から、世界を変えたいという情熱をもつ研究者や研究開発型ベンチャーを発掘し、大手企業や金融機関、町工場とともに、地球規模の課題解決に資するビジネスにまで育てるエコシステム「TECH PLANTER」を推進しています。2016年からは、地域の金融機関や自治体、企業とともに、地域からベンチャー企業が生まれ続け、成長するためのエコシステム構築を目指す「地域テックプランター」を立ち上げ、全国12地域で実施してきました。

みずほ銀行は、メガバンクで唯一、47都道府県すべてに拠点を持つ銀行として、各地域の顧客の課題やニーズを深く理解しているという強みを有します。2023年3月には、地場産業の活性化やカーボンニュートラル、DX等、各地域が抱える課題解決に向けた取り組みを企画・推進する本部機能として「地域創生デスク」を設置し、スタートアップと地域企業の共創や地域産業再生など、全国にネットワークを有する〈みずほ〉の強みを活かした地域創生支援の取り組みを拡大しています。

今後、日本の再興を図るうえでは、大企業やスタートアップだけではなく、日本企業の99.7%を占める中堅・中小企業が重要な役割を果たす一方で、研究開発や人材育成体制の不足、硬直化したサプライチェーンの影響などにより、自社単独では時代の変化に即した新たな事業を創ることが難しいという現状があります。

リバネスとみずほ銀行は、既存の事業基盤や製造現場、顧客ネットワークをもつ中堅・中小企業と、新技術やディープイシューの解決につながるビジネスアイデアをもつディープテックスタートアップの連携により、事業開発のスピードをあげ、持続可能な地域の活性化に貢献できるという趣意に合意し、2024年4月に連携協定を締結しました。以来、地域テックプランターや中堅・中小企業とベンチャーの共創を生み出す全国知識製造業会議、日本ベンチャーの海外展開支援など、様々なプロジェクトを共に推進してきました。

 

「株式会社ネストブルー」設立の背景について
連携協定のもと、ディープテックの発掘や中堅・中小企業の事業開発支援に取り組む中で、以下のような課題が浮き彫りになってきました。

◯大企業依存の限界
これまでディープテックの多くは大企業やVCが主導してきたが、技術開発のスピードが上がりディープテックの創業が活発化してきたため、必ずしも大企業やVCだけでは対応が難しくなっている。

◯ディープテックスタートアップの増加
初期フェーズで投資を回収しにくく、リスクマネーの供給が限定的であり、経営者人材の不足により組織スケールの限界が早めに訪れるケースが多い。創業5年後の生存率は5〜10%程度、EXIT率は米国で1〜3%程度、日本ではさらに低いと推定されている。

◯中堅・中小企業の事業課題
日本や欧州など成熟国では、中堅・中小企業は後継者不足や新規事業の探索に直面しており、自社だけではできない領域を外部連携によって拡張する必要性が高まっている。

◯未上場市場の拡大
IPOのハードルが高まる一方で、ディープテックの長期的な出口(M&A、合弁等)が十分に整っていない。スタートアップの資金需要は継続的に存在するため、M&Aや流動性を補うセカンダリーの整備が必要である。

このような背景を受け、中堅・中小企業のディープテックM&Aや資本業務提携の活発化、資本戦略の再編等を通じて、既存事業の延長線上にない事業を構築し、中堅・中小企業とスタートアップの双方がパートナーとして共に世界に羽ばたくしくみが必要であると考えました。
今回設立する合弁会社 株式会社ネストブルーでは、従来の成功報酬制M&Aマッチングではなく、中堅・中小企業の新事業開発に重点をおき、そのプロセスの一環としてディープテックのM&Aや合弁等のしくみを構築してまいります。
これにより、中堅・中小企業が、自社の強みを活かした技術・組織統合や中堅企業の共同投資・共同M&Aなど、スタートアップと積極的に連携しやすい環境を整備し、エコシステム全体の流動性を高め、ディープテックスタートアップの持続的成長にも寄与できると考えています。

今後、ネストブルーは、長年にわたり地域経済を支えてきた中堅・中小企業と、社会インフラや産業基盤に直結するディープテックを組み合わせることで、日本の地域に、より付加価値の高い産業基盤をつくるための支援に力を入れてまいります。

 

株式会社ネストブルーについて

<会社概要>

(1) 名称 株式会社ネストブルー
(2) 所在地 東京都港区高輪2-21-1 THE・LINKPILLAR1・NORTH6F
(3) 役員構成 代表取締役 平野 達也/取締役 石澤 敏洋・松原 尚子
(4) 事業内容 法人向け事業開発コンサルティング
(5) 設立年月日 2025年7月31日
(6) 出資比率 株式会社リバネス51.0%
みずほイノベーション・フロンティア株式会社49.0%
(株式会社みずほフィナンシャルグループの100%子会社)
(7) ホームページ http://nestblue.co.jp/


<社名の由来>

・ネストは、リバネスの社名でもある「巣」を意味し、世界ネットワークを表します。
・ブルーは、みずほ銀行のコーポレートカラーでもある「青」を表現し、ブルー・オーシャンを開拓して新市場を作り出すという思いを込めています。

<ロゴデザイン>

 

土台部分は安心して乗り込める船体を意味し、その上に、みずほ銀行とリバネスが船を前に進める推進力(風)となって、前方に位置する帆を後押ししながら、ブルーオーシャンへの航海に乗り出す様子を表現しています。

<事業概要>
◯中堅・中小企業ブースト プログラム
従来の成功報酬制M&Aマッチングではなく、中堅・中小企業の新規事業開発に重点をおき、そのプロセスの一環としてディープテックのM&Aや資本提携等の機能を構築し、その後のPMIまでを伴走支援することで、中堅・中小企業の延長線上にない未来をつくります。

◯地域グロースプラットフォーム プログラム
地方自治体に対し、地域産業の要となる中堅・中小企業育成を目的に、スタートアップ企業や大学との連携、大企業への接続を通じた成長プログラムを提案し、地域の企業とともに成長できる仕組み作りを支援します。

◯スタートアップエクスパンション プログラム
スタートアップに対し、研究開発に必要な助成金申請サポートや、経営人材の探索、提携先企業や販路先の開拓、海外進出等を通じて、技術の社会実装や事業拡大を実現するための持続可能かつ最良な形を共に検証し、実行支援を行います。

 

■記者発表会について
以下の通り記者発表会を開催いたしました。

日時:2025年10月3日(金)11時-12時
場所:TAKANAWA GATEWAY CITY Link Scholars’ Hub Studio1
登壇者:
ー日本の中堅・中小企業の現状とみずほ銀行の役割・目指すところについて
株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 リテール・事業法人カンパニー
共同カンパニー長 足立龍生
ーリバネス地域開発の歩み・みずほ銀行との取り組みについて
株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO 丸 幸弘
ー合弁会社の概要と今後の取り組みについて
株式会社ネストブルー 代表取締役社長 平野達也/取締役 石澤敏洋

左から、株式会社みずほフィナンシャルグループ 足立龍生/株式会社ネストブルー 平野達也、石澤敏洋/株式会社リバネス 丸 幸弘

 

※各社の概要
◯株式会社リバネス

(1) 名称 株式会社リバネス
(2) 本店所在地 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役グループCEO 丸 幸弘
(4) 事業内容 科学技術分野における教育、人材育成、研究、創業に関する企画・研究・コンサルティング業務など
(5) 資本金 70,000千円
(6) 設立年月日 2002年6月14日(創業2001年12月15日)

 

◯株式会社みずほ銀行

(1) 名称 株式会社みずほ銀行
(2) 本店所在地 東京都千代田区大手町1-5-5
(3) 代表者の役職・氏名 取締役頭取 加藤 勝彦
(4) 事業内容 銀行業
(5) 資本金 1兆4,040億円
(6) 設立年月日 2013年7月1日

 

◯みずほイノベーション・フロンティア株式会社

(1) 名称 みずほイノベーション・フロンティア株式会社
(2) 本店所在地 東京都千代田区大手町1-5-5
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 池田 淳一
(4) 事業内容 事業・技術開発促進等を目的とするコーポレートベンチャーキャピタル
(5) 資本金 1億円
(6) 設立年月日 2023年4月3日
(7) 大株主及び持分比率 株式会社みずほフィナンシャルグループ 100%

 

 

【本件に関するお問合せ先】
株式会社リバネス 経営企画室(担当:松原)
Tel:03-5227-4198 Mail:[email protected]