リバネスグループが支援するベトナムの砂電池ベンチャーAlternōが日本法人を設立 ー茨城県企業と日本での試作開発を推進し、日本展開を本格化ー

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、グループCEO:丸幸弘)は、「ボーダレスな知識の橋渡しによりグローバル化を加速する」というミッションのもと、企業やベンチャーの国外展開を支援する「Global Bridge Program(GBP)」を推進しています。
2023年からリバネスグループが支援している、砂(シリカ砂)を用いた熱貯蔵・熱輸送技術を開発するベトナム発ベンチャー「Alternō Pte. Ltd.」が、2025年10月31日、茨城県つくば市に日本法人「Alterno Japan合同会社」を設立しました。
※参考リリース
ニューズウィーク日本版:https://www.newsweekjapan.jp/press-release/2025/10/600alterno.php
Alternōは、ベトナム発のクリーンエネルギースタートアップで、砂(シリカ砂)を使った熱エネルギー貯蔵技術を開発しています。砂を高温で加熱し長期間熱を保持することで、農産物の乾燥などに必要な熱を再利用可能にします。これにより、石炭や軽油などの化石燃料を使わず、CO₂排出を削減しつつ最大50%のエネルギーコスト削減を実現しています。
2023年7月にベトナムで開催されたリバネスグループ主催のTECH PLANTER ASEAN 2023 ベトナム大会に出場し、GRAND WINNER AWARDを受賞、その後、東南アジア各国のTECH PLANTER DemoDayで選抜されたチームが集まるTECH PLANTER Asia Final 2023 in Malaysiaにて、最優秀賞を受賞しました。これを受け、2024年8月に、リバネスのグループ会社である144 Venturesより出資を行い、その資金を活用しながらベトナムでのプロトタイプの完成に至りました。
また、同年に、リバネスが茨城県から委託を受け実施した「令和6年度進出有望外国企業等とのビジネスマッチング及び招へい事業」において、日本進出を希望する海外企業と、海外企業との連携に前向きな茨城県内企業との事業連携を促進するプログラムに選定され、リバネスの伴走支援のもと、連携先候補となる県内企業を探索しました。
さらに、2025年5月には、UntroD Capital Asiaが運営するリアルテックグローバル2号ファンドよりプレシリーズAラウンドにおいて出資を受け、ベトナムのみならず、東南アジア、そして日本における事業展開を開始。同年6月から、茨城県事業で発掘した県内企業である株式会社菊池精機が、JETROの対内直接投資促進事業費補助金を獲得し、Alternōと連携して脱炭素分野における砂電池の日本向け販売を目的とした国内対応製品の実証を行っています。
このような一連のプロセスを経て、Alternōは2025年10月31日、茨城県つくば市内に、製品の現地化・研究開発・パイロット生産を担う地域拠点として「Alterno Japan合同会社 」を設立しました。菊池精機をはじめとする日本企業とアライアンスを組み、日本において農業向け(温室や食品乾燥用の低炭素熱源)、軽工業向け(繊維・素材乾燥プロセスを含む)の事業を本格的に開始します。
なお、Alterno Japanは、2026年1月28日〜30日に東京ビッグサイトで開催される「ENEX2026 第50回地球環境とエネルギーの調和展」に菊池精機と共に出展し、国内対応製品のプロトタイプを披露する予定です。
今後もリバネスグループは、Alternōの日本や東南アジア諸国への展開を支援するとともに、境界を越えて地球貢献に資する事業を目指す企業やベンチャーのグローバルブリッジを推進してまいります。
<本件に関する問い合わせ先>
株式会社リバネス 担当:高木
電話:03-5227-4198 メール:[email protected]
